シリアのアサド政権は、反政府勢力が拠点とする北部の最大都市アレッポへの攻勢を強めていて、戦闘員に投降を呼びかけているほか、アサド政権を支援するロシアは市民や投降した戦闘員が避難するためのルートを設けると発表しています。
こうしたなか、シリアの国営テレビは30日、この避難ルートを使って、数十人の市民がアレッポを脱出したとして、足早に歩く女性や子どもの様子を伝えました。また、反政府勢力の戦闘員が政府軍に囲まれ、投降したとする映像も放送し、徹底抗戦する構えの反政府勢力に揺さぶりをかけています。
これに対し、欧米などが支援してきた反政府勢力の「シリア国民連合」は30日、声明を出し、政府やロシアによる投降や避難の呼びかけはわなで、街を出ようとすれば、狙い撃ちされるとして、市民や戦闘員にアレッポにとどまるよう呼びかけています。
反政府勢力が支配するアレッポ東部には今も、およそ30万人が暮らしていますが、攻勢を強める政府軍は、この地域を包囲し、補給路を断ったとしており、食料や医薬品の不足も懸念されるなど、緊張が高まっています。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160729#1469789512
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160722#1469183998
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160722#1469183999
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160716#1468665810
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160715#1468579423
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160707#1467888112