露骨な“小池イジメ”で自民都連が墓穴 会長・伸晃氏は「責任逃れ」で醜態 - ZAKZAK
東京都の小池百合子知事が、都議会自民党の露骨なイジメに遭っている。小池氏は2日、初登庁し、都議会の各会派にあいさつ回りを行ったが、自民党だけが大人げない対応に終始したのだ。ただ、小池氏にとってはうれしい「敵失」で、選挙戦と同様、都政でも「狭量な男に嫌がらせを受ける百合子」という構図が固まった。一方、都連幹部は4日にも総退陣する見通しで、「小池ショック」の余波が続いている。
2日午前10時半ごろ、小池氏はSP(警護官)を引き連れて「利権」が眠るとされる都議会に足を踏み入れ、真っ先に自民党出身の川井重勇議長を訪ねた。
笑顔を見せて友好的なムードを演出しようとする小池氏に対し、川井氏は「知事と議会は両輪だ。1輪車にならないように」といきなり説教を始め、恒例の記念撮影も拒否した。
その後、小池氏は最大会派であり、「宿敵」でもある都議会自民党の控室を訪ねた。案の定、会派代表は現れず、ナンバー3の高橋信博総務会長らが代理として応対した。滞在時間は約30秒で、「都議会のドン」こと内田茂都連幹事長も不在だった。
そもそも、この日は初登庁のセレモニーの時点から異様だった。議長をはじめ、最大会派の自民党幹部らが並んで出迎えるのが通例だが、姿を見せた都議は、都知事選で小池氏を支持した「かがやけTokyo」の3人のみだった。
都議会自民党が大人げない対応をする中、自民党都連会長の石原伸晃経済再生担当相も「責任逃れ」発言を行い、醜態をさらしている。
石原氏は2日の記者会見で、都知事選で党推薦の増田寛也氏が敗北したことについて「都知事選は党本部マター。お金も都連でなく党本部が集めたのであり、責任者は幹事長だ」と述べた。まさに自分は悪くないと言わんばかりの弁明である。 ただ、都連会長としての責任に関しては「痛感している」とも言っており、4日に開かれる都連幹部会で会長職の辞任を表明する予定だ。内田氏も、幹事長を辞任するとの見方が強まっており、自民党都連は総崩れの様相を呈している。