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社長!簿記検定は受けなくてもいいんです。必要な知識は「これ」だけ!|新版 ひとり社長の経理の基本|ダイヤモンド・オンライン

 もちろん、勉強して知識を身につけ、検定を受けるにこしたことはありません。しかし、もっと知るべきことはありますし、簿記検定にはムダな知識も多いのです。


 簿記検定は、「あらゆる会社のあらゆる取引」を勉強しなければいけません。つまり、社長にとって必要のないことも多いのです。


 知識として仕入れるには最適ですが、「実際に使えるか」「会社の数字が読めるようになるか」というと必ずしもそうではありません。

「数字を読み、経営に活かす」という意味では、自分の会社の数字が一番勉強になります。

 ここまで「簿記検定を受ける必要はありません」とお伝えしてきましたが、たった1つ、おさえておいていただきたいことがあります。会社の取引は、2つの側面から表現できるということです。ポイントを絞って、お伝えします。


 1つはお金の動き。「現金を使うのか」「預金を使うのか」「掛けにするのか」などです。もう1つは、そのお金が動いた原因。「売上代金が入ってきたのか」「経費が出ていったのか」などです。


 例えば、取引先から売上代金1万円が振り込まれたとします。この場合、「お金の動き=預金が増えた」「原因=売上代金が入ってきたため」と表現できます。


 これを記録していくのが簿記なのです。「2つの視点から取引を記録する」と考えてもらってもかまいません。


 ちなみに仕訳とは、発生した取引を記録することです。先ほどの仕訳は、「預金1万/売上1万」と書きます(売掛金で処理している場合は、預金1万/売掛金1万となります)。


 左右に、お金の動きを振り分けるわけですが、どちらが左、どちらが右なのかは迷うところではあります。基本的には、お金が増えたら左、お金が減ったら右に書きましょう。


 例えば「新商品の広告費として5000円使った」場合、増えたのは広告費、減ったのは預金なので、「広告費5000/預金5000」になります。