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大手繊維メーカーの「東レ」は、営業担当だった社員が本来より高い代金を取引先に請求し、一部を着服する不正をしていたと発表しました。着服した総額は2億5000万円に上る見通しで、東レはこの社員を27日付けで懲戒解雇するとともに、刑事告訴を検討しています。

発表によりますと、東レの大阪本社に勤務していた営業担当の元社員は、取引先に商品を納める際に、本来より高い代金を請求し、差額を着服する不正を繰り返していたということです。

国税局の調査で、不自然な取り引きを指摘され、社内で調査した結果、不正が発覚したということで、着服した総額は2億5000万円に上る見通しだということです。

調査に対し、元社員は「遊興費に使った」と説明しているということで、東レは27日付けで懲戒解雇の処分にしたうえで、今後、刑事告訴を検討しているということです。

東レは「関係者の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけすることを深くおわび申し上げます。コンプライアンス=法令順守の意識を徹底し、社会の信頼と期待に応えることに努めます」とコメントしています。

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