トランプ氏は、シリアの内戦への対応について、これまでアメリカが求めてきたアサド政権の退陣よりも、過激派組織ISの壊滅を優先させるべきと主張しています。
こうした中、中東問題を担当するロシアのボグダノフ外務次官は17日、地元メディアに対し、「ロシアは、トランプ氏を補佐するであろう人たちと接触を始めた」と述べ、シリア問題に関連してトランプ氏の政権移行チームと接触を始めたことを明らかにしました。
そのうえで「ロシアなしで問題は解決できないと考えてもらいたい。ロシアは率直な対話を行う用意がある」と述べました。
ロシアは、アメリカと、シリア問題やウクライナ情勢で対立を深めてきましたが、プーチン大統領とトランプ氏の今月14日の電話会談では、関係改善を図ることで一致しており、まずはIS対策でトランプ氏との連携を模索しているものと見られます。