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フランスのオランド大統領は1日夜(日本時間2日朝早く)、テレビ演説を行いました。この中で、オランド大統領は、来年春に予定されている大統領選挙について、「私が立候補すれば支持者がまとまることができない」と述べて、立候補を断念する考えを表明しました。


4年前に就任して以降、社会党中心の政権を率いてきたオランド大統領は、去年以降、雇用対策やフランスで相次いだテロへの対策などをめぐって厳しい批判を浴び、最近の支持率は10%台と過去最低水準にとどまっていました。


大統領への批判は社会党など左派の間でも広がっていて、オランド大統領は、みずから身を引くことで、来年1月の社会党などの予備選挙で選ばれる候補者のもと、左派が結束することを優先させたと見られます。


左派の予備選挙には、オランド氏のもとで経済相を務めたモントブール氏がすでに立候補しているほか、バルス首相も意欲を示していますが、誰が選ばれても大統領選挙では苦戦を強いられると見られています。


一方、中道右派の野党、共和党は先月末、予備選挙でフィヨン元首相を候補として選んだほか、極右政党、国民戦線のルペン党首も立候補を表明していて、激しい選挙戦が行われる見通しです。

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