リビア暫定政府軍 IS支配の都市を奪還と発表 #nhk_news https://t.co/vSt04QmpnA
— NHKニュース (@nhk_news) 2016年12月5日
リビアでは5年前にカダフィ政権が崩壊したあと内戦状態となり、過激派組織ISは、去年6月に中部の都市シルトを制圧し勢力拡大の拠点と位置づけて支配してきました。
暫定政府軍は、アメリカ軍の空爆の支援を受けながら半年前から奪還作戦を続け、5日、「ISの戦闘員数十人を降伏させ、シルトを完全に制圧した」と発表しました。暫定政府軍はことし8月、シルトでISが「本部」として利用してきた国際会議場などを奪還しましたがISは住宅に立てこもるなどして抵抗してきました。リビアでは、ISがいったん撤退したあと再び反撃に転じることも多く、暫定政府軍は、戦闘員の追跡を続けているとしています。
地中海に面するシルトは陸上と海上の交通の要衝で、ISは戦闘員の勧誘や訓練などの拠点と位置づけてイスラム教の極端な解釈のもとで住民を拘束したり、見せしめとして殺害したりするなど恐怖による支配を続けていました。ISはシルトを失えばリビアでの勢力を大きく削がれることになりますが、今後も各地で抵抗を続けるものとみられ、内部に対立を抱える暫定政府側が足並みをそろえて対応できるかが課題になります。