なんでも大胆に、無用意に、打ちかゝらなければいけない。どうせうか、かうせうか、と思案してかゝる日には、もういけない。むつかしからうが、易からうが、そんな事は考へずに、いはゆる無我といふ真境に入つて無用意で打ちかゝつて行くのだ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月19日
新聞紙も、政論家も、時勢後れの空論ばかりして、日を暮して居る。およそこの空論ほど無益なものは、世の中にまたとない。いくら新聞記者や、国会議員が、毎日がやがやといつたところが、軍艦一艘も出来はすまい。国はいよいよ貧乏するばかりだ。そして貧乏すればするほど、空論は盛んになつて来る。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月19日
いくら才気があつても、胆力が無かつた日には何が出来るものか。天下の事は、口頭や筆端ではなかなか運ばない。何にしろ今の世の中は、胆力のある人が一番必要だ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月19日
「切りむすぶ太刀の下こそ地獄なれ 踏みこみ行けば後は極楽」とは昔剣客のいつた事だ。歌の文句は、まづいけれども、無我の妙諦は、つまり、この裡に潜んで居るのだヨ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月19日
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140805#1407235311
仕事をあせるものに、仕事の出来るものではない。セツセツと働きさへすれば、儲かるといふのは、日傭取りのことだ。天下の仕事が、そんな了見で出来るものかい。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月19日
子供が文明の学問だと言つて、本ばかり読んで、口ばかしは上手だらう。その子がしやべつて居るうちに、倉には蜘蛛の巣が一ぱいになつて家を倒してしまふよ。国民がさうなのだ。西洋の理窟ばかし聞きかじつて、貧乏するのさ。西洋の方では何と言ふエ。あんまり賞めもすまい。お猿だと言ふぢやアないか。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月19日
人心の理といふものは、古今同じだからナ。たゞその趣が違つて見えるだけだもの。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月19日
何でも、己が為さう為さうといふのが、善くない。誰がしてもいゝ。国家といふものが善くなればいい。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月19日
日本は朝鮮の独立保護のために戦つたのだから土地は寸尺も取るべからず。その代り沢山に償金をとる事が肝要だ。その償金の使途は支那の鉄道を敷設するに限る。ツマリ支那から取つた償金で支那の交通の便をはかつてやる。この敷設をなさゞれば他日一哩の鉄道を布く事も欧米の干渉を受くる事となるよ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月20日
昔には、すべての事が真面目で、本気で、一生懸命であつたヨ。功労なら人のものまで自分のだといひ、過失なら自分のものまで人のだといふやうな事は、流行らなかつたのサ。自から手を下さずと人がするまゝに任し、自から我が功を立てずと、人に功を立てさするほど、気楽な事はまたと天下にあるまいヨ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月20日
酒屋も餅屋も、慈善家も高利貸も、差別なく貸家に住まはせてよいと同じだ。大屋はたゞ屋賃を取り、適当に監督すれば、それでよいのサ。世の中の事でもたゞ機会と着手と、この二つをさへ誤らなければ、なに物でも放任しておいて差支へはない。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月20日
死を恐れる人間は、勿論談すに足らないけれども、死を急ぐ人も、また決して誉められないヨ。日本人は、一体に神経過敏だから、必ず死を急ぐか、または、死を恐れるものばかりだ。こんな人間は、共に天下の大事を語るに足らない。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月20日
万般の責任を一人で引き受けて、非常な艱難にも堪へ忍び、そして綽々として余裕があるといふことは、大人物でなくては出来ない。こんな境遇に居つては、その胸中の煩悶は、死ぬるよりも苦しいヨ。しかしそれが苦しいといつて、自殺でもして当座の苦みを免れうとするのは、すなはち屑々たる小人だ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月20日
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20161106#1478428718
太公望は国会議員でも、演説家でも、著述家でも、新聞記者でもなく、たゞ朝から晩まで釣ばかりして居た男だ。人材などは騒がなくつても、眼玉一つでどこにでも居るヨ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月20日