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シリアのアサド政権と反政府勢力は、それぞれを支援するロシアとトルコの仲介によって現地時間の30日午前0時(日本時間30日午前7時)から、シリア全土で停戦することで合意しました。


合意には停戦が維持された場合、カザフスタンで来月にも開く方向で調整が進められている和平協議に双方が参加することや、過激派組織IS=イスラミックステートとアルカイダ系の武装組織については停戦の対象外とすることも盛り込まれています。


シリアではことしの2月と9月にも、アメリカとロシアの仲介で停戦が成立しましたが、5年に及ぶ双方の対立は根深く、すぐに戦闘が再燃しました。


今回はアサド政権が軍事的な優位を確立しているうえ、アメリカのオバマ大統領の任期満了が来月に迫る中、影響力を失いつつあるアメリカに代わりロシアが主導する形で、緊密に連携するトルコを仲介役に加えて交渉が進められました。


ただ、内戦の情報を集めているシリア人権監視団によりますと、シリア各地では29日も戦闘が続いており、今回の停戦合意が内戦の鎮静化につながるのかどうかは、予断を許さない状況です。

シリアの内戦をめぐってアサド政権と反政府勢力がロシアとトルコの仲介によって停戦に合意したことについて、アメリ国務省のトナー副報道官は29日、「シリアの内戦における前向きな進展だ」と歓迎する声明を出しました。


アメリカはことし9月にロシアとともにアサド政権と反政府勢力の停戦を仲介したものの、停戦がすぐに崩壊したためロシアとの間で非難の応酬となり、関係悪化につながりました。


声明でトナー副報道官はアメリカ政府が関与していない今回の合意の詳細はわからないとしたうえで、「合意が着実に実行され、すべての当事者から尊重されることを望む」と述べ、停戦の行方を慎重に見極めていく考えを示しました。

シリアの内戦をめぐって停戦の合意が成立したことを受けて、欧米やトルコなどが支援する反政府勢力の「シリア国民連合」は29日、声明を出し「合意の実現に努力したトルコなどに感謝する」として停戦に協力する考えを表明しました。


その一方で、アサド政権側が停戦に違反して攻撃を再開する動きを見せた場合には反撃する権利があるとして、政権側をけん制しました。

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