https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


ロシア人のアンドレイ・ナバショーラフさん(47)は、平成9年、船員として北海道小樽市を訪れた際、拳銃を所持していたとして、懲役2年の刑が確定し、服役を終えたあと、「違法なおとり捜査で拳銃を持ち込み、有罪にされた」として、再審を申し立て、札幌地方裁判所が去年3月、「捜査には重大な違法がある」として再審を認めました。


先月開かれたやり直しの裁判で、ナバショーラフさんは、違法な捜査による証拠で有罪にされたと訴え、検察は新たな証拠を提出せず、無罪の判決を出すよう求めました。


7日の判決で、札幌地方裁判所の中桐圭一裁判長は「検察が有罪の立証を放棄し、犯罪が証明されていない」として、無罪を言い渡しました。


これまでの裁判では、札幌地裁が去年3月、「おとり捜査で重大な違法があった」と指摘しましたが、7日の判決は捜査の違法性について触れませんでした。


判決のあと、検察は控訴しない手続きをとり、ナバショーラフさんは1審の有罪判決から18年たって無罪が確定しました。


判決のあと、ナバショーラフさんは記者会見で、「きょうは私にとって、とても幸せな日です。長い年月をかけて無罪判決を受けることができ、うれしいです」と話していました。


北海道警察本部刑事部の外崎雅洋参事官は、「無罪判決を真摯(しんし)に受け止め、今後の捜査に生かしてまいりたい」とコメントしています。