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来月23日に1回目の投票が行われるフランス大統領選挙に向けて、優位を保っている極右政党・国民戦線のルペン党首が24日、ロシアの首都モスクワを訪れ、プーチン大統領と非公式に会談しました。


ロシア大統領府によりますと、2人の会談は初めてで、プーチン大統領が「あなたが急速に躍進するヨーロッパの政治勢力を代表していることをよく知っています」と歓迎したのに対して、ルペン氏は「テロの脅威が世界に及ぶ中で、この会談は極めて重要だ」と指摘し、両者はテロとの戦いで協力が必要だという認識で一致しました。


国民戦線の幹部は、ツイッターで「会談は1時間半にも及んだ」と伝えていて、ルペン氏としては大国とも渡りあえる指導者像をアピールする狙いがあるものと見られます。一方、プーチン大統領としては、ルペン氏がロシアによるクリミア併合を容認するなどロシア寄りの立場を示していることから、ルペン氏に接近することで、EU=ヨーロッパ連合の足並みを乱したい思惑があるものと見られます。


ルペン氏は会談後、記者団に「ロシアへの経済制裁は不当で非生産的だ」と述べ、選挙に勝利すれば、EUのロシアに対する制裁の解除を求めていくと強調しました。

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