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国際紛争原書第8版 | 有斐閣

P236

 冷戦の最中には国連の集団安全保障のシステムは機能しなかった。冷戦のイデオロギー対立の中,何が正当な武力行使かについて,また侵略の定義という大問題について,合意はほとんどできなかった。

 集団安全保障が行き詰まったために生まれた考え方が,国連による予防外交と平和維持軍という概念であった。侵略者を認定し懲罰するというのが集団安全保障の基本的な考え方であるが,それをする代わりに,国連が独自の部隊を招集し,交戦国の間に割って入らせようというのである。1956年のスエズ危機〔第二次中東戦争〕がモデルになった。

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