古典が発散した感がある。共通の基盤が蒸発してしまったというか。ジャズならスタンダード、落語でも古典演目、聞き手も演じ手も共有する知識のストックがあり、その変形で笑いも生まれた。古典音楽は最たるものです。そういうものがなくなり、浅く瞬時に笑って忘れる皮一枚の世の中になってしまった。
— Ken ITO 伊東 乾 (@itokenstein) 2017年4月27日
ある限られたレパートリーをしっかり学習、反復履修することで、普通の意味での応用が利くようになる。因数分解でも微分方程式でもスタンダードジャズでも余り違いはない。で、それがなくなってしまった。民放などでは数年前までクラスにいた素人の子がdだpだといって現実に決済している。古典はない
— Ken ITO 伊東 乾 (@itokenstein) 2017年4月27日
90歳の南部陽一郎先生は、何を研究しているか?との質問に「流体力学を勉強しなおしている」とお答えになっています。実際にどのような計算をしておられたのか存じませんが、第一原理から構成しなおして、自分で組み立てるコンパクトな系から新しい何かを見出しておられたのでしょう。そういう古典。
— Ken ITO 伊東 乾 (@itokenstein) 2017年4月27日