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オバマ米大統領は政権移行期間中、マイケル・フリン氏を国家安全保障問題担当の大統領補佐官に起用しないようトランプ大統領に警告していた。事情に詳しいオバマ前政権の当局者2人が明らかにした。


  オバマ氏の警告については先にNBCが報じていた。イエーツ元司法長官代行はフリン氏とロシア当局者らとのやり取りについて、大統領選挙から大統領の就任式までにトランプ政権にどのような情報が与えられたか、この後8日の上院委員会で証言した。


  オバマ前政権当局者の1人によれば、オバマ氏は昨年11月10日にホワイトハウスの大統領執務室でトランプ氏に会った際、トランプ氏から人事について助言を求められた後にフリン氏についての懸念を明らかにした。さらにトランプ氏の政権移行チームの上層部にも、フリン氏とロシア側との間で不適切なやり取りがあった可能性を懸念する当局者が複数いたという。当局者らは連邦捜査局FBI)の調査が継続しているとして、匿名を条件に語った。


  ホワイトハウスのスパイサー報道官は記者団に対し、オバマ氏とトランプ氏の間でそうしたやり取りがあったことを認めた。その上で、オバマ前大統領はフリン氏のことをあまり好ましく思っていないことを明らかにしていたとし、大統領選のキャンペーン中にフリン氏がトランプ氏を支持しオバマ氏を厳しく批判していたことを考えれば、そうしたオバマ氏の認識は意外ではないと述べた。


  その上で、オバマ政権がフリン氏をめぐり懸念を抱いていたのであれば、なぜ同氏の機密情報へのアクセス権限の取り消しに向けて動かなかったのかと問い掛けた。


原題:Obama Warned Trump Against Hiring Flynn, Ex-Officials Say (3)(抜粋)


トランプ政権で安全保障政策を担当する大統領補佐官を務めていたフリン氏は、ロシアの駐米大使と対ロシア制裁について協議し、それを隠していたことが発覚して、ことし2月に辞任に追い込まれました。


これに関連して、アメリカメディアは8日、オバマ前大統領が去年11月の選挙の直後にトランプ大統領と会談した際、「フリン氏は政府高官にふさわしくない」として、起用すべきでないと警告していたと伝えました。


また、司法省で長官代行を務めたイエーツ氏は8日、議会上院の公聴会に出席し、ことし1月にホワイトハウスに対して、フリン氏がロシアの駐米大使との協議内容について、うその説明をしており、「ロシアに脅迫されるおそれがある」と報告していたと証言しました。


これに対し、トランプ大統領ツイッターに「イエーツ氏は古いニュースしか話していない」などと書き込み反論しましたが、野党、民主党からはトランプ大統領任命責任を問う声や、対応を問題視する意見が出ています。