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『蝉しぐれ (文春文庫)』

P81

No. 596 【関関雎鳩】 かんかんしょきゅう|今日の四字熟語|福島みんなのNEWS

關關たる雎鳩は
河の洲にあり
窈窕(ヨウチョウ)たる淑女は
君子の好逑


參差(シンシ)たる行菜は
左右に之を流(もと)む
窈窕たる淑女は
寤めても寐ねても之を求む


之を求むれども得ざれば
寤めても寐ねても思服す
悠なる哉 悠なる哉
輾轉(テンテン)反側す

窈窕の章:淑女を歌う(詩経国風:周南)

關關とは毛伝に和声をさすとある、ミサゴの夫婦が互いに応じあって声を交わすさまを表しているのであろう、ミサゴに限らず鳥は夫婦仲が良いものであるから、人の婚礼のめでたさを飾るのに相応しい、


また窈窕とは、つつしみ深い美しさをさす、中国人にとって、婦人としてあるべき理想を表わした言葉であった、だから詩の中では、そのような婦人は寝ていても覚めていても求めるべきだといっているのである、

この周南篇に収められた作品は、いづれをとってみても、高い格調を感じさせる。中でも冒頭を飾る「關雎」は「窈窕の章」とも称され、古来漢詩の精髄ともみなされてきたものである。蘇軾もあの「赤壁の賦」を、この歌への言及を以て始めている。

『赤壁の賦』(壬戌之秋〜)現代語訳・書き下し文と解説 / 漢文 by 走るメロス |マナペディア|

壬戌(じんじゅつ)の秋、七月既望(きぼう)、蘇子(そし)客と舟を泛(うか)べて、赤壁の下に遊ぶ。
清風徐(おもむろ)に来たりて、水波興(おこ)らず。
酒を挙げて客に属(すす)め、明月の詩を誦(しょう)し、窈窕(ようちょう)の章を歌ふ。

論語:八佾第三:20(現代語訳・書き下し文・原文) - Web漢文大系

子曰く、関雎は楽しみて淫せず、哀しみて傷らず。

論語:為政第二:2(現代語訳・書き下し文・原文) - Web漢文大系

子曰く、詩三百、一言以て之を蔽えば、曰く、思い邪無し。

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