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ベネズエラのマドゥーロ大統領は先月、従来の議会とは別に新たな憲法を制定するための「制憲議会」の選挙を実施するなど、強権的な手法を強めていて、抗議するデモ隊と治安部隊が衝突し混乱が続いています。


これに対してアメリカのトランプ大統領は11日、「軍事的な選択肢を排除しない」などと述べ、軍事力をちらつかせて国民への抑圧やめるよう強く迫りました。


この発言を受けて、ベネズエラ政府が猛反発しているだけでなく、マドゥーロ政権に厳しい態度をとってきた南米の各国からも批判が相次いでいます。


このうち、ブラジルやアルゼンチンなどでつくる南米の自由貿易圏「メルコスール」は、民主主義が失われているとしてベネズエラの加盟資格を無期限で停止したばかりですが12日、トランプ大統領の発言に対し、「民主主義を促進する唯一の手段は対話と外交だ」とする声明を発表しました。


また、ベネズエラの隣国のコロンビアやペルーも、「いかなる脅しや軍事力の行使も許されない」などとする声明を出し、平和的な解決を求める立場を強調しました。