ベネズエラ マドゥーロ政権 ドイツ大使の国外追放発表 #nhk_news https://t.co/dgwx3oXnGn
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年3月6日
南米のベネズエラでは反米を掲げ、中国やロシアの支持を受けるマドゥーロ大統領と、暫定大統領への就任を宣言し、欧米の支持を受けるグアイド国会議長が対立し、国際社会を巻き込んで混乱が広がっています。
こうした中、マドゥーロ政権は6日、ベネズエラに好ましくない行動をしているとして、ベネズエラに駐在するドイツ大使に対し、2日以内に国外に退去するよう命令を出しました。
この大使は最高裁判所の出国禁止命令を破って国外へ出国していたグアイド国会議長が4日に帰国した際、アメリカの大使らとともに空港に出迎え、危害が加えられないように車で演説会場まで送っていたということです。
ベネズエラのジャーナリスト協会によりますと、ベネズエラでは外交関係者だけでなく、大統領にインタビューしたアメリカの記者などおよそ40人のメディア関係者が反政府的な行動を助長しているとして拘束されたり、国外退去を命じられたりしています。
マドゥーロ政権はアメリカや隣国のコロンビアとも断交しており、国際的な孤立が加速しています。
マドゥーロ政権がベネズエラ駐在のドイツ大使に国外退去の命令を出したことを受けて、ドイツのマース外相は6日、声明を発表し、「この決定はベネズエラの状況をより緊迫化させるもので、理解できない」とマドゥーロ政権を非難しました。
そのうえでマース外相は「EU=ヨーロッパ連合がグアイド国会議長を支持することには変わりがない」と述べました。
退去命令を受けた大使はドイツに帰国させるということです。
政情不安が続く南米のベネズエラ情勢をめぐって、アメリカのホワイトハウスで安全保障政策を担当するボルトン大統領補佐官は6日、声明を発表し、グアイド国会議長による民主的な政権移行を支持する考えを改めて強調しました。
そのうえで「マドゥーロ氏とその腐敗したネットワークを利する違法な取り引きに関わった場合、外国の金融機関は制裁の対象になると通告する」と警告しました。
このところトランプ政権はマドゥーロ政権に対する制裁を強めていて、圧力を強化して退陣に追い込みたい考えです。