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アメリカのトランプ政権はベネズエラのマドゥーロ政権に厳しい経済制裁を科して退陣を求めるとともに、反政府側のグアイド国会議長を支援していて、先月にはマドゥーロ大統領を麻薬の密輸などの罪で起訴して圧力を強めています。

こうした中、アメリカのポンペイ国務長官は31日会見し、新たにマドゥーロ大統領に対して政権の移行案を示し、これに応じれば制裁を解除するとして受け入れを求めました。

新たな案は、政権側と反政府側が合わせて5人のメンバーからなる評議会を作って大統領の権限を行使し、外国の治安部隊を排除したうえで半年から1年以内に新しい大統領を選ぶ選挙を行うとしています。

しかし、アメリカの案は制裁の解除に言及しながらも、事実上マドゥーロ大統領に退陣を迫る内容で、ベネズエラ外務省は「譲歩すべきなのはトランプ政権だ」とする声明を出して拒否しました。

トランプ大統領は1日、ホワイトハウスで行った記者会見で、「麻薬組織がウイルスの世界的流行を悪用してアメリカ国民の命を脅かすことがあってはならない」と述べ、取り締りを強化する必要性を強調しました。

今後、カリブ海と東太平洋に新たに海軍の駆逐艦や空軍の航空機などを派遣し、現地にすでに展開しているアメリカ軍の兵力を倍増させるということです。

マドゥーロ政権の退陣を求めるアメリカのトランプ政権は、ベネズエラへの厳しい経済制裁を続けているほか、先月にはマドゥーロ大統領を麻薬の密輸などの罪で起訴し、圧力を強めています。

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