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この事件は、南部バージニア州で今月12日、白人至上主義や極右思想を掲げるグループとこれに抗議する市民グループが激しく衝突したうえ、市民グループに車が突っ込み、女性1人が死亡、30人余りがけがをしたものです。


トランプ大統領は当初、白人至上主義などを明確に非難しませんでしたが、人種差別への問題意識が十分ではないなどと反発が広がったことを受けて、2日後に白人至上主義団体のKKK=クー・クラックス・クランなどを名指しして批判しました。


しかし、トランプ大統領は15日、記者団に対し、「一方のグループは悪かったが、もう一方のグループも非常に暴力的だった。誰も言いたがらないが、私は言う」と述べ、市民グループについても非難しました。そして「双方に責任がある。間違いない」と主張しました。


これに対し、野党・民主党の下院トップのペロシ院内総務は声明を出し、「白人至上主義の悪を大目に見ようとしている」と批判しました。さらに与党・共和党からも「白人至上主義の問題を扱うときに相対化して双方を責めるのは間違っている」といった指摘が出るなど、トランプ大統領に対する批判が再び高まっています。

トランプ大統領の発言を受け、アメリカでは人権団体などから批判の声が上がる一方、白人至上主義者からは称賛や同調の声が上がっています。


このうちアメリカの有力な人権団体「アメリカ自由人権協会」は、ツイッターに「アメリカ人は、人種差別を非難できない大統領よりもいい大統領を持つ資格がある」と投稿しました。


また黒人に対する差別撤廃運動の中心的な役割を果たしてきた「全米黒人地位向上協会」は、ツイッターで「ただごとではなく卑しむべき発言だ」と非難しました。


ユダヤ系の人権団体「アンネ・フランク・センター」も声明を出し、「トランプ大統領はネオナチの白人至上主義者のシンパだ。これが、彼が人種差別主義者、反ユダヤ主義者である証拠にほかならない」と批判しました。


一方で事件が起きた当日、現場に赴いた白人至上主義団体のKKK=クー・クラックス・クランの元最高幹部のデービッド・デューク氏は「事件の真実を述べて左派のテロリストたちを非難したトランプ大統領の誠実さと勇気に感謝する」とツイッターに投稿し、大統領の発言を称賛しています。


また白人至上主義や極右思想などを掲げ、トランプ大統領とともに支持を広げてきたとされる「オルト・ライト」と呼ばれる運動で指導的な役割を果たしているリチャード・スペンサー氏は、ツイッターに事件当日の現場の映像とともに「私たちは平和的に到着した」と投稿し、大統領の発言に同調しました。

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