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アメリカのロケット技術の専門家でIISS=国際戦略研究所のマイケル・エルマン氏は14日、北朝鮮ICBM大陸間弾道ミサイル級の「火星14型」などについて、旧ソビエト製のロケットエンジンの改良型が使われている可能性が高いという分析結果を発表しました。


それによりますと、このエンジンは旧ソビエトウクライナの工場から闇市場を通じて北朝鮮に流れ、北朝鮮はこのエンジンの入手に成功した結果、ICBMの技術を急速に進展させた可能性があると指摘しています。


このエンジンについてウクライナ宇宙庁のラドチェンコ長官代行は15日、記者団に対し「ウクライナで2001年まで製造され、ロシアに供給したロケットにすべて使用された」と述べ、ウクライナの工場で製造され、ロシアに提供されたという認識を示しました。そのうえでラドチェンコ長官代行は「北朝鮮との友好的な関係を考えると、ロシアにはロケットそのものやエンジンなどを提供する理由があるだろう」と述べ、ロシアが北朝鮮にエンジンを提供した疑いがあるという見方を示しました。


北朝鮮のミサイル開発をめぐる今回の指摘をめぐってはロシアのロゴージン副首相が15日、「北朝鮮ウクライナの専門家なしではエンジンの製造はできなかっただろう」としてウクライナによる技術提供があったという見方を示しています。


北朝鮮の国営メディアは15日、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長が、グアム島周辺に向けた弾道ミサイルの発射計画について「アメリカの行動をもう少し見守る」と述べたと伝えました。


これに関連してアメリカのティラーソン国務長官は15日、記者団に対して「われわれは、北朝鮮との対話に至る道を見つけることに引き続き関心を持っている。しかし、その実現はキム・ジョンウン委員長しだいだ」と述べ、北朝鮮の行動を注視する考えを示しました。


また国務省のナウアート報道官は、15日の記者会見で「われわれは北朝鮮と対話するのをいとわない。しかしまずは北朝鮮が真剣な行動を取らなければならない」と述べました。


さらにナウアート報道官は、北朝鮮グアム島周辺に向けた弾道ミサイルの発射計画を取りやめるだけでは対話には応じられないとしたうえで、北朝鮮朝鮮半島の非核化に向けた行動に踏み出す必要があると強調しました。