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サウジアラビアでは世界有数の投資家のワリード・ビンタラール王子など政財界に影響力のある王子や実業家など201人が汚職の疑いなどで当局に次々と拘束され、関係する銀行口座が凍結されています。


こうした中、捜査を主導しているムハンマド皇太子がアメリカの有力紙ニューヨークタイムズの取材に応じ、23日付の電子版にインタビューが掲載されました。


ムハンマド皇太子は「95%の人間が和解に応じている。無実を証明できたのは1%だけだ」と述べ、大半の拘束者が汚職で利益を得ていたことを認め、合わせて11兆円に上ると見られる財産の没収に応じる意向を示していることを、明らかにしました。
そのうえで「こうした腐敗が続く限り国は成長することができない。誰も逃げ隠れすることはできない」と述べ、汚職を根絶したうえで、経済の透明性を高める改革に取り組む考えを示しました。


ただ事件の捜査がどこまで広がりを見せるのかは明らかでなく、金融関係者からは、当面はサウジアラビアへの投資や企業の進出に慎重にならざるをえないと懸念する声もあがっています。