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アサド政権側と反政府勢力側がシリアの内戦の終結に向けて話しあう和平協議はスイスのジュネーブで先月28日に始まり、仲介役を務める国連のデミストラ特使が14日開いた会見で進ちょくについて説明しました。


それによりますと、2週間余りにおよぶ協議では、アサド政権側とアサド政権の退陣を求める反政府勢力側が対立するという従来の構図が繰り返され、今回も直接対話は実現しなかったということです。


デミストラ特使は「シリアでの軍事作戦が終わりを迎えようとしている中で絶好の機会を逃した」と述べ、進展がないまま協議が終了したことを明らかにしました。


そのうえで、仲介を断念するつもりはないと強調し、来月にも改めて協議の場を設ける考えを示しました。


シリアの内戦終結に向けては、アサド政権の後ろ盾のロシアとイラン、それに反政府勢力を支援するトルコの3か国が国連とは別の枠組みで主導権を握ろうとしていて、この問題における国連の求心力は一段と低下しています。

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