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横綱日馬富士がことし10月の巡業中に平幕の貴ノ岩に暴行しけがをさせた疑いで書類送検された問題で、日本相撲協会の危機管理委員会は、これまでの調査結果を20日行われる臨時の横綱審議委員会と理事会に報告します。


関係者によりますと、傷害の事実関係はおおむね明らかになっているとして、傷害に至った背景や再発防止策も含めて報告書にまとめるということです。また報告書には、日馬富士の師匠の伊勢ヶ濱親方の監督責任や、暴行の現場に同席した白鵬鶴竜の2人の横綱の責任、それに、巡業部長でありながら、相撲協会に事案を報告しなかった貴乃花親方の責任についても盛り込まれることが関係者への取材でわかりました。


相撲協会は、危機管理委員会からの報告と横綱審議委員会の議論を踏まえて、理事会で伊勢ヶ濱親方のほか、白鵬鶴竜についても処分を検討する方針です。


一方で、聞き取りを拒否してきた暴行を受けた貴ノ岩について師匠の貴乃花親方が検察の聴取が終わったことなどを理由に聞き取りに応じるという趣旨の文書を19日、相撲協会に送ったことが新たにわかりました。相撲協会は当初から貴ノ岩の聞き取りを優先させたいとして、20日の理事会で貴乃花親方の処分は行わなず最終的な報告をまとめたうえで改めて貴乃花親方の処分を検討する見通しです。

日本相撲協会では平成26年の公益財団法人化に伴い、賞罰規程を設け7つの懲戒処分を定めています。処分は軽い順に将来を戒めることを意味する「けん責」、減給にあたる、「報酬減額」、本場所などへの出場を停止する「出場停止」、相撲協会の事業への従事を停止する「業務停止」、現役力士の番付や、親方の階級を下げる「降格」、引退を勧告する「引退勧告」、「懲戒解雇」の7つで、「引退勧告」と「懲戒解雇」を受けた場合は、再び相撲協会に所属することはできないと定めています。また、相撲協会の定款では、理事の選任と解任の権限は評議員会にあるため、理事会で、理事の降格や解任という重い懲戒処分を課すことはできません。


 「親方は自身の代で、長く続いてきた負の歴史を断ち切る覚悟でいる」とは先の関係者。


 まさに一世一代の大一番だ。


横綱審議委員会は内規で、横綱としての体面を汚すと判断した場合などに出席委員の3分の2以上の決議により、「注意」や「引退勧告」などを行うことができ、平成22年には、当時の横綱朝青龍が酒に酔って知人の男性に暴行した問題で、朝青龍が引退を届け出たあとに、横綱審議委員会として初めての引退勧告を出しました。

横綱審議委員会の内規(抜粋):時事ドットコム

 一、横綱が左(以下のイ、ロ、ハ)の各項に該当する場合は横綱審議委員会はその横綱の実体をよく調査して、全委員の三分の二以上の決議により、激励、注意、引退勧告などなす。
 イ、休場の多い場合
 ただし休場が連続する時でも、そのけが、病気の内容によっては審議の上、再起の可能を認めて治療に専念させることがある。
 ロ、横綱としての体面を汚す場合。
 ハ、横綱として非常に不成績であり、その位に堪えないと認めた場合。


大相撲の元横綱日馬富士の傷害事件をめぐる問題で、横綱審議委員会は臨時の会合を開き、日馬富士の行為は内規に定められた「引退勧告」に相当すると全会一致で決議しました。


これは、横綱審議委員会の臨時の会合のあと記者会見した北村正任委員長が明らかにしました。


横綱審議委員会の臨時の会合は20日午前10時すぎから東京・両国の国技館で始まり、北村委員長をはじめ9人の委員全員が参加しました。
相撲協会からは八角理事長やこの問題の調査を行ってきた危機管理委員会の高野利雄委員長などが出席し、高野委員長がこれまでの調査結果を報告しました。


会合では、すでに引退した元横綱日馬富士に対し、どういった処分が出されるべきだったかなどについて、およそ1時間半議論が行われました。


このあと、会見に臨んだ北村委員長は、日馬富士の行為は内規に定められた「引退勧告」に相当すると全会一致で決議したことを明らかにしました。


また、傷害の現場に同席していた白鵬鶴竜の2人の横綱の責任について、「現場に同席していながら、事件の発生、および進展をおさえられなかった責任を軽くみるべきではなく、暴力絶滅への心構えに徹するように、両横綱に厳重に注意すべきであると進言する」と話しました。


さらに、相撲協会の理事でありながら調査に協力する姿勢を見せてこなかった貴乃花親方について、北村委員長は「横綱審議委員会の全員の意見として、貴乃花親方のこの間の言動は非難に値する。執行部の一員である親方がその責任を全く放棄し、ふつうの組織ではありえないことだ」と話し、厳しく批判しました。


この中で、北村委員長は「委員会や私宛てに相当の量の投書があり、その大部分は白鵬の取り口に対する批判だ。張り手やかち上げが15日間のうちの10日以上もあるというような取り口は、横綱相撲とは到底言えない、美しくない、見たくないという意見だった。このことは委員会でもほとんどの人がそう言っている」と、白鵬の相撲に対し苦言を呈しました。


そのうえで、「どういう手が打てるかわからないが、白鵬自身の自覚をどう促すか、協会としても工夫、努力をしてほしいという意見の表明があった」と相撲協会に対し対処を求めました。


この中で、高野委員長が、暴行の被害を受けた貴ノ岩からも聞き取りを行ったことを明らかにし、暴行に至った経緯から改めて説明しています。


それによりますと、貴ノ岩が携帯を操作したのは日馬富士白鵬が別の話をしていたときにメッセージの返信をしたにすぎず、特に礼を失する行為をしたわけではなく傷害を負わされるような理由は全くないと考えている、納得がいかないと話していることを明らかにしました。


また、貴ノ岩が師匠の貴乃花親方に「転んだ」と話し事実に反する説明をしたことについて、貴ノ岩が騒ぎを大きくしたくなかったし告げ口をするのが男らしくないと考えたと話しているということです。

高野委員長は、今回の問題の関係者の責任について説明しました。


まず、元横綱日馬富士については、いかなる理由があっても暴力を行使することは許されず重大な非難に値する、相撲界の頂点にある横綱のこのような行為は貴ノ岩に与えた傷にとどまらず大相撲全体に対する社会の信頼を著しく失墜させたなどとして、その責任は極めて重いとしました。


現場にいた横綱白鵬については、すぐに止めに入ったというものの日馬富士は最終的に貴ノ岩をリモコンなどで殴りけがをさせていて、このような結果を防ぐことができず、大相撲の信用の失墜につながったことを考えると、白鵬の責任は軽くないと指摘しました。

鶴竜についても、横綱として事件を防ぐことをできなかったことに相応の責任があるとしました。


一方、日馬富士の師匠の伊勢ヶ濱親方については、力士を指導、監督すべき立場にあり、相応の監督責任を免れないとしました。

貴ノ岩の師匠の貴乃花親方については、まず、巡業部長として貴ノ岩のけがを把握した直後か被害届の提出後には速やかに協会に報告すべきだったが一切報告をしなかった。また、19日まで貴ノ岩に対する聞き取りの要請も拒否したと指摘しました。
そのうえで、これらの対応が及ぼした影響は小さくなかったが、貴乃花親方については20日まで聞き取りができていないので、聞き取りのあとにその責任の有無や軽重について評価すべきであるとしました。

日本相撲協会八角理事長については、協会員を統率する立場にある以上、相応の責任があると考えられるとしました。


警察からの連絡により事件を把握してから危機管理委員会による調査実施を決めるまで2週間を要していることや、本件事案の重大性に照らせば、より早く危機管理委員会の立ち上げを検討する余地があったと思われることなどを挙げ、協会執行部の対応に問題がなかったとはいえないとして、この点についても八角理事長には相応の責任があるとしました。

日本相撲協会八角理事長は、臨時理事会のあとの会見で、すでに引退した元横綱日馬富士について、午前中の横綱審議委員会で「引退勧告に相当する」と全会一致で決議されたことを受けて、理事会でも引退勧告相当であることを確認したことを明らかにしました。

高野委員長は、被害者の貴ノ岩の気持ちを思うと、指導、教育という名の下に暴力を受けるものは常に弱い立場にあるということを強く認識し、暴力行為が決して容認されるものではないということを確認しないかぎり暴力行為の再発防止は望めないと指摘しました。


そのうえで、指導のためであれば暴力も容認されるという意識が残っていたという見方を否定することはできないとして、理事長が改めて相撲界から一切の暴力行為を追放することを広く内外に宣言し、相撲界全体の意識を変革するよう努めるべきだと提言しました。


さらに、行動規範の策定やすべての力士を対象にしたアンケートによる実態調査の実施を検討すべきだと具体的な施策についても提言しました。


大相撲の元横綱日馬富士の傷害事件をめぐる問題で、日本相撲協会の臨時の理事会が20日に開かれ、日馬富士の師匠の伊勢ヶ濱親方は責任を取って理事を辞任しました。
一方、傷害の現場に同席していた横綱白鵬鶴竜については、横綱としての責任があるとして、ともに「減給」の懲戒処分としました。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171219#1513680355


1986年5月、当時のイギリスのダイアナ皇太子妃は、チャールズ皇太子とともに初めて日本を訪れ、「ダイアナフィーバー」と呼ばれる社会現象になりました。


20日に公開された外交文書では、ダイアナさんが来日直前に、訪問先のカナダで日本の総領事に対し、「イギリスの日本大使公邸で日本食を頂き、大変おいしかったが、まだ箸の使い方が思うようにいかない。ハンドバッグにナイフとフォークをしのばせて行こうかと思っている」と述べるなど、箸の使い方をたびたび気にしていた様子が記されています。


さらに、「極東への旅は今回初めてで楽しみにしている。相撲観覧は自分が特に希望して実現したもので、日本の伝統的競技として大いに楽しみにしている」と述べるなど、日本文化に強い関心を寄せていたことがうかがえます。


当時、日本とイギリスは、為替や貿易問題などをめぐりぎくしゃくしていて、外交文書では、日本政府が皇太子夫妻の来日を関係改善の絶好の機会と位置づけていたことも触れられています。


近現代のイギリス政治外交史が専門の関東学院大学の君塚直隆教授は「政府どうしはぎくしゃくしたり衝突したりすることも多い。そこに風穴をあける皇族や王族によるソフトな外交は非常に大きな意味がある。チャールズ皇太子夫妻の来日以降、ますます日英関係は強化されたと思う」と指摘しています。