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貴乃花親方は、元横綱 日馬富士の傷害事件をめぐって、日本相撲協会の調査は、公正中立ではなく理事を解任されたみずからの処分についても、法的には解任理由に相当しないなどとして、今月9日に内閣府の公益認定等委員会に告発状を提出しました。


しかし、春場所中に弟子の貴公俊が、暴力問題を起こしたことをきっかけに、今月23日に、「弁護士と相談しながらすべてをゼロにしたい」と述べて、告発を取り下げる意向を表明していました。


これについて貴乃花親方の代理人の弁護士が、28日内閣府を訪れ貴乃花親方が告発を取り下げたいとする趣旨の文書を提出し受理されたことがわかりました。


貴乃花親方は、この問題をめぐって28日すべての親方が出席する年寄総会で、一連の経緯を説明する予定で、親方の中からは、貴乃花親方の言動に対して厳しい処分を求める意見も出ています。


また29日は貴乃花親方や貴公俊の処分を検討する理事会も予定されています。


貴乃花親方は、告発状を正式に取り下げることで貴公俊の寛大な処分を求めて、相撲協会に協力する姿勢を強調する狙いがあるものと見られます。


日本相撲協会は28日、大阪市で理事会を開き、26日に再任された八角理事長の下、今後2年間の理事や親方の職務分担について決めました。


この中で、これまで4期連続で理事を務め、巡業部長や審判部長など要職を歴任してきた貴乃花親方は、理事会には出席できない「委員」となりました。


貴乃花親方は、元横綱 日馬富士の傷害事件への対応をめぐって、去年12月に理事を解任され、「役員待遇委員」に降格していましたが、先月の理事候補選で落選したことで、慣例に従ってさらに1階級下の「委員」に位置づけられました。


そのうえで、かつて責任者を務めてきた審判部に所属し、審判の1人として本場所中、土俵下で取り組みを見守ることになります。


貴乃花親方は、新任の審判部の親方とともに記者会見に臨み、「以前も審判を経験しているが、また新たな気持ちで職務に当たりたい」と話しました。


また理事の職務では、貴乃花一門から新しく理事になった阿武松親方が審判部長を務めます。
解任されるまで貴乃花親方が務めていた巡業部長には、冬巡業で代理を務めた春日野親方が就任しました。


このほか新任の理事では、芝田山親方が広報部長に、高島親方が春場所の担当部長に、それぞれ指名されました。理事長を補佐する執行部では、事業部長の尾車親方、危機管理部長を務める鏡山親方が留任しました。


貴乃花親方は日馬富士の傷害事件をめぐって、日本相撲協会の調査は公正中立ではないなどとして今月9日に内閣府に告発状を提出したほか、許可を得ずにテレビに出演し、調査結果とは異なる見解を繰り返し述べるなど、相撲協会と対立してきました。


春場所は初日から数日間、会場に姿を見せず欠勤を繰り返し、こうした一連の言動に対して親方たちから疑問の声が相次いでいました。


大阪市で28日、役員を除く親方たちで作る年寄会の要請を受けて、理事長以下すべての親方が参加する年寄総会が開かれ、貴乃花親方から一連の言動について説明を受けました。


弟子の貴公俊の暴行問題以降、一転して相撲協会に協力する姿勢を見せていた貴乃花親方は、告発状を取り下げたことを報告したうえで、他の親方からの質問に答えながら反省と謝罪の言葉を述べたということです。


一部の親方からは厳しい処分を求める意見も出されていましたが、年寄会の会長を務める錦戸親方は「貴乃花親方には真摯(しんし)に答えていただいたし、反省の色も見えた。これからの行動で反省を示してほしい」と述べ、年寄会として貴乃花親方の処分を29日に開かれる理事会に一任することを明らかにしました。


一方、貴乃花親方は「これまでの私の言動でご迷惑をおかけしたことをおわびした。真実を追究したいという思いでかたくなな姿勢を取ったことで協会にご迷惑をおかけした」と話し、処分については「厳粛に受け止めます」として、協会の判断に従う考えを示しました。

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