https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

プーチン大統領は12日、ロシア極東のウラジオストクで開かれている国際会議の全体会合で、安倍総理大臣が平和条約締結に向けた協力を呼びかけたところ、いかなる前提条件もつけずに、年末までに平和条約を締結しようと提案しました。

そのうえで「この平和条約をもとに、友人として、係争中の問題について話し合いを続けよう」と述べ、困難な北方領土交渉をあとに回して、まずは平和条約を早期に締結したい考えを明らかにしたものとみられます。

この発言を受けてロシア大統領府のペスコフ報道官は「会合の中で思いついた、まさに新しい発想だ」と述べたほか、モルグロフ外務次官は「この提案も含めて日本と協議を進めていく。われわれは用意ができている」と述べ、日本の外交当局との間で早速協議を始めたい意向を示しました。

プーチン大統領の提案をめぐっては、ロシア国内でメディアが速報で伝えるなど高い関心を集めていますが、日ロ関係に詳しいロシアの専門家は「日本の立場に明らかに反している」と述べ、その実現に懐疑的な見方を示しています。

日本とロシアの2国間関係に詳しいモスクワ国際関係大学のドミトリー・ストレリツォフ教授は、プーチン大統領の提案について「ロシアの立場では、平和条約締結のために領土問題の解決は必ずしも必要ではない。両国の平和条約をめぐる考え方は大きく違っている。プーチン大統領の提案はロシアの従来の立場となんら矛盾するものではない」と指摘しました。

そのうえでストレリツォフ教授は、今回、提案を行った背景として「平和条約締結についてロシアがあまりにも受け身で何もしていないのではという批判をかわすために打って出たということだ」と述べ、日本との関係を重視している姿勢を日本の国民にも示し、停滞している日ロ交渉を前進させたいという意図があると分析しました。

ストレリツォフ教授は今後、この提案をめぐって両政府の間で対話が始まるという見通しを示したものの、「提案はあきらかに日本の立場に反している。楽観的には考えられない」と述べ、この提案をもとに交渉が進展することには懐疑的な見方を示しました。

安倍総理大臣は「残念ながら領土交渉は進まず、平和条約が締結できないまま70年がたった。この問題の解決には両国の国民理解が大切で、お互いにさいぎ心の殻を打ち破り一歩前に進む決意をしたところだ」と述べました。

そのうえで、日本とロシアの経済協力プランや北方四島での共同経済活動は両国の大きな成果につながるという認識の下、平和条約交渉を前進させたいという決意を重ねて示しました。

これについて、安倍総理大臣は、帰国後、公明党の山口代表と会談し、「プーチン大統領の平和条約締結に対する意欲の表れだと捉えている」と指摘しました。

そのうえで、「政府の方針としては、北方四島の帰属の問題を解決して、平和条約を締結するという基本に変わりはない」と述べました。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/20180912/1536748798

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180912#1536748798(旧ブログ)


https://d1021.hatenadiary.jp/entry/20180622/1529663947拉致問題と安倍首相|増田俊男の時事直言!)

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180622#1529663947(旧ブログ)