https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

拉致問題と安倍首相|増田俊男の時事直言!

安倍首相は「拉致問題は我が国の最重要課題」とし、外交の中心にしている。
いかなる国にとっても最重要課題であるべき安全保障を安倍首相は二の次にしている。
もし安倍首相が、安全保障を最重要課題とするなら、日朝首脳会議の課題は「拉致問題ではなく、日朝敵対関係の解消」でなくてはならない。
敵対関係にある北朝鮮と和解もせず、喧嘩している状態で、相手に取られた拉致家族を返せと言って返してもらえると思っているのだろうか。
日朝和解、国交正常化があり、その結果拉致問題解決があるのではないのか。
これは外交問題ではなく「子供の喧嘩」の常識である。
相手に取られた玩具を返して欲しかったら相手と仲直りをすればいい。
年中玩具を返せ、返せとわめいている子供は、やがて誰も遊んでくれなくなる。
米朝首脳会談直前の日米首脳会談後の記者会見で(拉致問題について)安倍首相が「やはり私が直接金委員長に会って交渉するしかない」と言った時のトランプ大統領の顔が忘れられない。
「口を開ければ拉致、拉致では埒(らち)があきませんよ。晋三、肝心なことを忘れていないか」、もう安倍の面倒は願い下げにしてほしい、という顔だった。
金正恩委員長が言う「拉致問題は解決済み」は、「まだ日本が身代金(経済援助金)を払う環境が出来てないだろう。よく考えてモノを言え」と言う意味。
利害相対立する国際社会で指導者たちは言葉、文字、体で会話をしている。
誰とも会話が出来ない安倍首相は金正恩の言う通り「自ら孤立化の道を歩んでいる」のである。


トランプ大統領北朝鮮キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長が、シンガポールで今月12日に署名した共同声明には、米朝両国が朝鮮戦争中の捕虜や行方不明の兵士の遺骨の回収に取り組むとともに、身元が判明したものについては返還していくとした合意が盛り込まれています。


これについてトランプ大統領は21日、ホワイトハウスで開かれた閣議の冒頭、「遺骨はすでに返還されたか、あるいは返還のプロセスに入っている」と述べ、北朝鮮からアメリカへの返還の手続きが進んでいるという認識を示し、首脳会談の成果だと強調しました。


ただ、何人の遺骨がいつまでに返還されるのか、といった具体的な内容は明らかにしませんでした。


一方で、トランプ大統領は「北朝鮮はミサイルの発射をやめ、主要な試験場を破壊している。重要なことは完全な非核化が実現することだ。そして、それはすでに始まっている」と主張し、非核化の実現に楽観的な見方を示しました。


ただ、米朝首脳会談の共同声明では非核化に向けた具体的な行動や期限は盛り込まれず、核の完全な放棄には懐疑的な見方が根強く残っています。

アメリ国務省のナウアート報道官は、21日の記者会見で、先の米朝首脳会談以降、北朝鮮側と連絡を取り合っているとしたうえで「ポンペイ国務長官は、できるだけ早い時期に北朝鮮側と会い、首脳会談の成果を実行に移すための協議を行う」と述べ、非核化などを巡る米朝の協議を早期に行う方針を示しました。


ただ、ナウアート報道官は協議の時期や場所に関しては、「決まったらすみやかに知らせる」と述べるにとどめています。


米朝首脳会談では、共同声明にポンペイオ長官と北朝鮮の高官による交渉を行うことが盛り込まれ、ポンペイオ長官は今月18日の講演でみずからの再訪朝の可能性も示唆し、北朝鮮との協議を急ぐ考えを示していました。


ロシアを訪問している韓国のムン・ジェイン大統領は、21日、モスクワで、韓国の大統領として初めてロシア議会下院で演説しました。


この中で、ムン大統領は、「いま朝鮮半島では歴史的な大転換が起きている」と述べ、ことし4月の南北首脳会談、そして今月の米朝首脳会談北朝鮮キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長が「完全な非核化」を約束したことを強調しました。


そして、非核化が進み、朝鮮戦争の休戦協定に代わる恒久的な平和体制が構築されれば、南北の経済協力が本格化し、それにロシアも加わることができると訴えました。


具体的にはロシアのシベリア鉄道が、北朝鮮を経てムン大統領の故郷である韓国南部のプサン(釜山)までつながることに期待を示しました。


南北にロシアを加えた経済協力が進むには、北朝鮮が非核化を進めて国連安全保障理事会の制裁が緩和される必要がありますが、ムン大統領としては、経済協力の構想を積極的に語ることで、北朝鮮に非核化のメリットを強調する狙いがあるものとみられます。