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北海道電力の苫東厚真火力発電所は、地震によって1号機、2号機、4号機のすべてが運転を停止し、北海道の全域が停電する原因にもなりました。

このうち、ボイラーが損傷した1号機は、18日中の再稼働を目指していましたが、ボイラー内の水の取り替え作業が長引き、午前9時に安全性が確認され、再稼働しました。

1号機は出力が35万キロワットで、再稼働によって電力の供給力は391万キロワットと、地震前日のピーク時の需要、383万キロワットを上回る水準に改善します。

1号機の再稼働で、北海道の電力供給にはいくぶん余力ができますが、北海道電力地震後に運転している老朽化した発電所ではトラブルが起きるおそれもあるとしています。

このため、19日以降も家庭や企業に対して、例年、冬場に呼びかけている「無理のない範囲」の節電を求めることにしています。

国内最大のジャガイモの産地、十勝地方のJA士幌町など5つのJAは、毎年、専用の臨時貨物列車で大量のジャガイモを本州に運んでいます。

地震のあと線路にゆがみが見つかったため、今シーズンは運行が延期されていましたが、線路の復旧が完了して19日から運行が始まりました。

帯広貨物駅では、午前7時半ごろ、ジャガイモを載せた貨車13両を連ねた列車が、本州に向けて出発しました。

列車は青函トンネルを通って20日昼ごろ埼玉県内の駅に到着し、その後ジャガイモは、ポテトチップスに加工するためトラックに積み替えられて首都圏各地の工場に運ばれます。

沿線に住む50代の女性は「地震のあと、毎年収穫の時期に通る列車を目にすると、いつもの風景が戻ったように感じます」と話していました。

ジャガイモ列車は、来月17日までの予定で毎日1本運行され、合わせて1万3000トンのジャガイモが運ばれます。