https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

これは、トランプ大統領が26日、ニューヨークで行われた国連安全保障理事会の会合の中で述べたものです。

この中で、トランプ大統領は「残念なことに中国が11月の中間選挙に干渉しようとしていることが判明した。貿易問題で中国に挑戦した初めての大統領である私や、私たちが勝つことを望んでいないのだ」と述べ、中間選挙で与党 共和党が勝利しないよう中国が画策しているとして不快感を示しました。

また、トランプ大統領は、日米首脳会談の冒頭でもこの話題に触れ「中国が選挙に干渉しようとしているがそうはさせない。ロシアにも中国にもそうはさせない」と述べ、干渉を防ぐと強調しました。

アメリカ政府高官は26日、この問題に関して電話による記者会見を行い、中国政府がさまざまな手段を使いアメリカの世論を操作しようとしていると指摘したうえで、通常の政府の活動を越え、許容できないレベルに達していると批判しました。

トランプ大統領がこの時期に中国による選挙干渉を指摘し、阻止すると強調した背景には、与党 共和党の苦戦が伝えられる中間選挙を前に、中国にさらに強く対抗する姿勢を示すことで、有権者の支持を取り付けたい狙いもあると見られます。

トランプ大統領は26日、ニューヨークで記者会見し、中国との貿易をめぐる問題について「われわれの農家や実業家、企業のために中国の市場を開放したい。われわれは開放しているのに、中国は開放していない」と述べ、貿易不均衡への不満をあらわにしました。

そのうえで「私は中国が好きだし、習近平国家主席のこともとても好きだ。彼のことを友人だと思っているが、もう友人とは言えないかもしれない」などと述べ、制裁措置の応酬で中国との貿易摩擦エスカレートするなか、習主席に対する不満をにじませました。

さらにトランプ大統領は「中国は、私が選挙で敗れてほしいと考えている。なぜなら中国の前に立ちはだかっているからだ。干渉の証拠はある」と述べ、中国が中間選挙で与党・共和党の勝利を阻止するため選挙に干渉しようとしていると主張しました。

トランプ大統領としては11月に迫った中間選挙を意識して、アメリカ国内の支持者に、中国に対して厳しく臨む姿勢をアピールする狙いもあるとみられます。

これに対し、中国外務省の耿爽報道官は27日の記者会見で「中国は内政不干渉の原則を堅持している」としたうえで「アメリカは中国に対する理不尽な非難や中傷をやめるよう忠告する」と述べて強く反発しました。

選挙への干渉の具体例として、トランプ大統領は、中国の政府系メディアがアメリカの地方新聞に記事のような体裁の意見広告を載せ、自由貿易の重要性を訴えたことを挙げていますが、耿報道官は、意見広告は多くの国のメディアが出すと主張したうえで「中国政府による選挙干渉だとするのは、こじつけだ」と反論しました。

一方、貿易での対立を背景に、トランプ大統領習近平国家主席のことを「もう友人とは言えないかもしれない」と述べたことについては、報道官は「安定的に発展する両国関係を維持することは双方の利益となるほか、国際社会の期待でもあり、ともに努力することを望む」と述べるにとどめました。