自転車で2人旅を偽装か…樋田容疑者https://t.co/27hLOF2XAQ#社会
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同行の男「勝手についてきてうっとうしかった」https://t.co/lMkmagXA6g#社会
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警察署から逃走 逮捕 “容疑者はいつもサングラス” #nhk_news https://t.co/aSv0RCj32e
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年9月30日
樋田容疑者は、各地の道の駅などで野宿をしながら、40代の男性とおよそ3週間、一緒に行動していましたが、この男性は警察に「素性は知らなかったが、いつもサングラスをかけていて不思議だった」などと話しているということです。
防犯カメラには、容疑者とみられる人物が、サングラスをしたまま店内を歩き回る様子が映っていました。
また、先月29日の午後、山口県下松市の国道で、樋田容疑者によく似た人物が、雨の中、大きな荷物を積んだ自転車で走行する様子がドライブレコーダーに記録されていました。
車を運転していた男性は「雨なのに自転車で走っていて、危ないと思った。ニュースでよく似た自転車を見て気がついた」と話しています。
警察は、こうした映像なども分析して、逃走中の行動を調べることにしています。
富田林逃走:「ただ今、自転車で日本一周中」素顔で写真 https://t.co/yGVBL6cD8v
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支配人の岡崎竜一さん(54)によると、樋田容疑者は9月18日朝に自転車で道の駅を訪問。「日本一周中で、3カ月前に和歌山を出発した」と話し、近くの海で素潜りして牡蠣(かき)などを取って楽しみ、26日まで宿泊したという。9月初旬に香川県観音寺市で出会った男(44)も一緒にいたという。日本一周を応援しようと、岡崎さんが記念撮影を提案すると、樋田容疑者は素顔をさらして気軽に応じた。普段は常にサングラスをしていたという。
道の駅を立ち去る際、樋田容疑者は岡崎さん宛てに置き手紙を残した。「周防大島での最高の思い出ができた。この旅でいろいろなことを学び、今後の生活の糧にしたい。頂いた声援をパワーに、日本各地を走り抜ける」と記載。結びには、「和歌山発クロスバイクで日本一周出会い旅」「写真第1号櫻井潤弥より」と偽名が使われていた。
自転車に「日本一周」プレート…樋田容疑者https://t.co/hsdsO9MxMW#社会
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【富田林脱走】逃走48日間、積極的に会話「自転車で日本一周…旅行者」なりきり…樋田容疑者 - 産経WEST https://t.co/FYlVZPUEiF @SankeiNews_WESTさんから #富田林 #富田林脱走 pic.twitter.com/M8tG3lx3yS
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「自転車仲間にフェイスブックで知らせたい。投稿用の写真を撮影させてくれないか」
9月18日朝、山口県周防大島町の道の駅「サザンセトとうわ」。支配人の岡崎竜一さん(54)は、この日道の駅を訪れた男に声をかけた。
顔はよく日に焼け、乗ってきたロードバイクタイプの自転車には傘や釣りざおなどの荷物を大量に積んでいた。リュックサックには「行くぞ! 日本一周中」の文字。すでに訪れたところを示しているのか、一部の府県が塗りつぶされた日本地図も持っていた。
男は「いいですよ」と快諾し、額にかけていたサングラスで顔を隠すこともなく、カメラにポーズを取ってみせた。
この男が樋田容疑者だと岡崎さんが気付いたのは、逮捕後のこと。「とても気さくで、仲良くさせてもらっていた。逃走犯とは夢にも思わなかった」という。
樋田容疑者は、同行者の男(44)と26日ごろまでテントを張って滞在。「和歌山出身」と自己紹介し、道の駅が雨宿りのために倉庫を開放したお礼にと、草むしりをするなどして交流を深めた。
25日には、岡崎さんが用意した「自転車にて日本縦断中!」との日付入りのボードを手に記念撮影。岡崎さんが「道の駅に飾らせてほしい。君が第1号」と言うと無邪気に喜んでいた。
去り際には「櫻井潤弥」という名前で手紙を置いていった。「最高の想い出ができました。必ず日本一周を達成します」との感謝の言葉や、「隣接する形で簡易的な宿泊施設があれば、利用者が増えるのではないか」というアドバイスも記されていた。捜査関係者によると、樋田容疑者の知人に桜井姓がいるという。
万引をしたとみられる同県上関(かみのせき)町の道の駅「上関海峡」でも、樋田容疑者とみられる男が従業員に気さくに話しかけていた。
もう1人の男と9月28日朝から翌日朝まで滞在。この間、施設内に何度も出入りし、従業員と「休職して日本一周をしている」と話したり、「(商品で)おいしいものは何」と尋ねたりしていた。
樋田容疑者の身柄確保後、報道された服装などが一致することを思い出した責任者の男性(49)が防犯カメラを確認。すると、この男が弁当などを手に店内をうろつきながら、店員が接客に追われる隙をついて、商品を服の中に入れる様子が写っていた。
男性は「自然体で話しかけてきたので全く疑わなかった」と悔やんだ。
逃走の男 自転車に「日本一周出会い旅」 #nhk_news https://t.co/7IpRqxKITE
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年10月1日
警察によりますと、調べに対し、「すべて黙秘します」と供述しているということです。
警察などによりますと、樋田容疑者は香川県と愛媛県の県境にある道の駅の近くで自転車で旅行している男性と出会い、一緒に野宿をしながら「しまなみ海道」を通って愛媛県から本州に渡ったとみられています。
樋田容疑者の自転車には「日本一周出会い旅」と書かれたプレートが取り付けられ、立ち寄った道の駅では、従業員に素顔をさらして写真を撮ったり、お礼の手紙を残したりしていました。
各地の道の駅ではシャワーや野宿をする場所を提供してもらっていたということで、警察は自転車での旅行に見せることで周囲の支援を受け、逃走を続けていたとみて48日間の行動を調べています。
樋田淳也容疑者が、逮捕された山口県周南市の道の駅から東におよそ60キロ離れた島にある別の道の駅で、先月中旬から1週間ほど、野宿生活を続けていたことが関係者への取材でわかりました。
山口県周防大島町にある道の駅「サザンセトとうわ」の岡崎竜一駅長によりますと先月18日に樋田容疑者が、もう1人の男性とともに自転車で姿を見せ、1週間余り敷地内にテントをはって野宿をしていたということです。
樋田容疑者らは「自転車で日本1周をしている」と話していて、滞在4日目の21日に雨が降ったため、駅長が倉庫を使うように言うと、その日から倉庫で寝泊まりするようになりました。
また「働きたい」と申し出たため、駅長が草取りを頼むと、2時間ほどかけて道の駅の裏手にあるひざほどの高さに伸びた草を取っていたということです。
樋田容疑者は1週間余りの滞在の間、自転車で島内の道路を走ったり、海に潜ってかきを取ったりして過ごしていたということで、25日には記念撮影に応じました。
この時の写真では黒い上着を着てサングラスを頭に乗せ、笑顔で「ただいま、自転車にて日本縦断中」と書かれたボードを手に持っています。
岡崎駅長は「最初から好青年という印象で、人なつっこくて自分から誰にでも話しかけていたし、草取りもまじめにやってくれた。お金には困っていないと言っていた。免許証や保険証がないと言うので心配に思ったが、逃走犯とは思いもよらなかった」と話していました。
逃亡「樋田容疑者」が山口県周南市で逮捕、漫画「サイクル野郎」との驚くべき共通点https://t.co/mmkGIQr4Ag
— デイリー新潮 (@dailyshincho) 2018年10月1日
大阪府警富田林署で留置中に逃走し、行方をくらませていた樋田淳也容疑者が9月29日、48日ぶりに逮捕された。しかも、逮捕されたのは富田林からおよそ360キロ離れた山口県周南市の道の駅
なんだか、似たようなストーリーを知ってるような……というお父さんもいるはずだ。事実、SNSにはこの事件について、「サイクル野郎」との書き込みが見られるのである。
なぜなら、1970年代に大人気だった自転車コミックの金字塔「サイクル野郎」には、日本一周を目指す主人公と脱走犯が旅をする話があったのだ――。
高校受験に失敗した東京都江東区の自転車店丸井自転車商会の息子・丸井輪太郎が、近所の寿司店の跡取り息子・矢野陣太郎を伴って、自転車で日本一周をするというもの。もちろんダラダラと走っているだけでは話にならないので、各地での出会いと別れ、トラブルに巻きこまれながらも、成長していく物語だ。当時、これを読んで、いつかは自分も自転車で日本一周を!と真面目に考えていた若者は少なくなかった。
そして件の話は32巻「爆弾男逃走の巻」から33巻「恐怖の人質の巻」にかけて描かれる。未読の方、あるいは読んだけれど詳細を覚えていないという方のためにも、振り返ってみよう。
東京を出発して1年10カ月、東北、北海道、東海、近畿、四国と日本の4分の3以上を走破した輪太郎は、岡山県のドライブインでやはり自転車で日本一周をしているという男から声をかけられる。4、5日前に六甲山を登ったときに足を踏み外し、頭を打って記憶喪失になったため、一緒に旅をしてくれないかと頼まれるのだ。
だが、この男、5カ月前に訪欧する総理のチャーター機に爆弾を仕掛けようとして逮捕され、兵庫県のS刑務所から脱獄してきた“爆弾魔”大山雷太受刑者だった。大山は岡山のドライブインまでは貨物トラックに忍び込み、そこで別の日本一周中(カバンに書いてある)の自転車を盗んで、輪太郎に近づいたのだ。
大山は新聞やテレビのニュースを輪太郎の目に触れさせぬよう気を配りつつ、警察の検問も難なく突破。しかし、輪太郎は一緒に走り、野宿するうちに、同じ日本一周中にしては、大山の肌は日焼けもなく、太腿も細いことから疑問を持ち始める。脱獄囚であることがバレたと悟った大山は、今度はオモチャの火薬から自作した爆弾で脅しにかかる。警察も大山が自転車で移動していることにようやく気づくが、輪太郎が人質にされることを恐れてなかなか手が出せない。
そんな中、岡山県真庭市の神庭の滝で、疲労から崖下に落ちかけた大山を輪太郎は悩みつつも助けてしまう。そこで大山は心を開く。「逃亡生活には疲れた……」と。しかし、自首する前に子供の頃に見た、「鳥取の砂丘に夕日が落ちるのを」見たいと言うのだ。
その言葉を信じた輪太郎は、パトカーが列を成して連なる中、鳥取をひたすら目指す。ようやく鳥取砂丘にたどり着くが、日本海には大山を救出に来た“組織”の船が浮かんでいる。砂丘の2人を500人もの警官隊がジリジリと迫る中、大山は輪太郎にこれまで迷惑をかけたことを詫び、「青春の記念碑の日本一周成功するよう祈ってる」と叫ぶと輪太郎を突き飛ばした直後、救出を諦めた“組織”によって射殺されるのだ――こんな劇画的なストーリーだったっけ?と、驚く方も多いだろう。
それを描いたご本人ですらそうなのだから。
「そんな話でしたかねえ。いやもう、すっかり忘れてましてね」
と、もうじき78歳になるという荘司とおる氏は言う。近頃、マンガは描いていないそうだが、声はお元気である。
「いやもう、耳も目も悪くてね。細かいことは忘れているけど『サイクル野郎』を描いていた頃は、私も自転車じゃないけど、車やバイクで日本一周をしたもんですよ。やっぱり景色や街並みを正確に描きたいからね。運転しながら写真を撮るから、ちょっと危なかったこともありましたね」
懐かしむ庄司氏である。ネットでは、再逮捕された樋田容疑者について、「サイクル野郎」を思い出しているファンがいることを伝えると、
「そうですか、ありがたいですね。まあ、今回の事件を見ていると、自転車だと警察も甘く見るところがあるようだね。車やバイクほど調べないのかもしれない。だから、自転車を選んだということがあるのかなあ。でもね、自転車であれほどの距離をこいだわけでしょ。そんな根性があるなら、改心してくれたらよかったねえ」
ちなみに樋田と同行していた無職の男も、占有離脱物横領の容疑で逮捕された。盗んだ自転車で日本一周をしていたわけだ。こちらも罰あたりである。