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フランスに本部があるICPOの孟宏偉総裁は9月から行方が分からなくなり、フランスの警察が捜査を始めていて、香港メディアは孟総裁が中国に一時帰国した際、当局に連行されて取り調べを受けていると伝えていました。

孟総裁について、公職に就く人を対象に汚職などの監視や取り締まりを行っている中国の国家監察委員会は、7日夜、違法行為を行った疑いで調査していると発表しました。調査の詳しい内容は明らかにされていません。

一方、ICPOは、総裁が7日に辞任したと発表しました。11月の会議で次の総裁を選出する予定だとしています。

ICPOは国際的な犯罪の摘発などで世界各国の警察の協力を進めるため設置された機関で、孟総裁はおととし11月、中国の警察当局である公安省の次官から中国人として初めて総裁に就任していました。

孟宏偉氏の妻は、7日、夫が中国で調査を受けていることが明らかになる直前にフランスのリヨンで記者会見を行いました。

この中で妻は、孟氏が中国へ向かった先月25日、携帯電話で夫とメッセージをやりとりしていたところ、「私の電話を待って」と文字で表示されたあと、ナイフの絵文字を受信していたことを明らかにしました。

メッセージが届いたあと、夫と一切連絡が取れなくなったということで、孟氏の妻は、「夫は絵文字で危険な状態にあることを伝えようとしていたと思う」と話していました。

そして、「夫や子どもたちのために、これからは悲しむのではなく、真実、正義、そして歴史に対する責任を追求していく」と述べ、中国政府に対して真相の究明などを求める考えを示しました。

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