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マレーシアでは13日、議会下院の補欠選挙が行われ、中部の選挙区ポート・ディクソンで、与党連合の一つ「人民正義党」を事実上率いるアンワル・イブラヒム氏がほかの6人の候補に大差をつけて勝利しました。

アンワル氏は1990年代に副首相を務めていた際、経済政策をめぐって、当時、首相だったマハティール氏と対立して政権を追われ、議員の座も失いました。

しかし、ことし5月の議会下院の選挙では、マハティール氏と共闘して、政権交代の実現に貢献しました。

首相に就任したマハティール首相はアンワル氏を後継とし、これまでに就任から2年のうちに首相の座を譲ると発言していて、今回の選挙期間中もアンワル氏の演説会で支援する姿勢を打ち出していました。

実務経験も豊富なアンワル氏は今後、政権でも中心的な役割を担うと見られていて、マハティール首相がこれまでの発言どおりに首相職を譲るのか注目されます。

当選したアンワル氏は記者団に対し、「想定していなかったほどの圧倒的な勝利をおさめることができ、支持してくれた人たちに感謝したい。今回の結果はマレー系や中国系など、あらゆる人々から支持を得たことを示している。これから与党連合の一員として、議会の改革を進めていきたい」と述べ、今後の活動に意欲を示しました。

また、マハティール首相にはすでに選挙結果を報告したということで、「選挙中、支援してくれたことに対する感謝の意を伝えた」と明らかにしました。