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タイではことし7月以降、若者たちを中心にした反政府デモが相次ぎ、これまで議論することさえタブーとされていた王制改革を求める声もあがっています。

デモを主導する若者たちは14日の午後からバンコクの中心部で再び大規模なデモを行うとしています。

今回のデモはふだんは国外に滞在しているとされるワチラロンコン国王がタイに帰国している中で行われます。

国王は13日、バンコクの王宮内の寺院で前国王の命日に伴う宗教行事に出席し王室を慕う大勢の人が集まりました。

一方で、デモが予定されている場所では、集まった若者らが警察ともみ合いになって20人余りが拘束され、現場は騒然となりました。

国王は14日も別の宗教行事に出席する予定で、会場まで行き来する際に国王の車列がデモ隊の近くを通る可能性があり、警察は厳戒態勢で警備にあたることにしています。

王室を擁護するグループも付近で集会を予定しており、警察やこうしたグループとデモ隊が衝突する懸念が高まっています。

タイでは若者のグループがプラユット政権の打倒や王制改革などを求めていて、先月19日には政権の発足以来、最大規模となる5万人規模のデモを行いました。

若者たちは14日午後、バンコクで全国から集まった支持者とともに再び大規模なデモを行い、ロータリーを占拠して設置した舞台で「プラユット首相を追い出す日が来た。バンコクに集まれ」などと訴えました。

一方、周辺には王室を擁護するグループも集まっているほか、王室を支持する象徴でもある、黄色いシャツを着た機動隊も警戒にあたっています。

デモ隊は、首相府に向かって移動をはじめていて、すでに警察との間で小競り合いが起きるなど、緊迫した状況となっています。

また、タイに帰国した国王が、14日夜、宗教行事に出席するため、車列でデモ隊の近くを通る可能性があり、警察はデモ隊の移動を阻止するためバリケードを設置するなどして厳戒態勢をとっています。

反政府デモに参加した女性は「経済はとてもひどく、今の政権が続いたこの6年間で何一つよくならなかった。政権には退陣してほしい。王制も国民を踏みにじっていて、私はもう王制を尊重できない」と強い口調で話していました。

また学生の1人は「経済が悪くなっていて家族にも影響が出ています。私たちは変化を求めるために来た」と話し、別の男性は「タイは民主的だとは言えない。デモで私たちの力と声を国民に伝えたい」と話していました。

さらに別の女性は「憲法と王制の改革を求めている。わたしたちが平等だと感じられるようにしてほしい」と話していました。

一方、14日は国王の車列がデモ隊の近くを通る可能性があるため、忠誠を示そうと集まった人たちもいて、このうち女性の1人は「国王は国民にとって父のような存在だと思っています。王制の悪口は言ってほしくないです」と話していたほか、別の女性は「私たちは同じ国に住んでいるので、自分たちで国を分断するべきではなく愛するべきだ」と話していました。

マレーシアではことし2月、当時首相だったマハティール氏が与党連合内の対立を背景に辞任したあと、ムヒディン氏が首相に就任しましたが、選挙を経ずに発足した政権に反発が広がり、議会では権力争いが続いています。

こうした中、多数派工作を進めてきたアンワル元副首相は13日、首都クアラルンプールで国王に面会し、首相就任の要件となっている議会下院の過半数の支持を得たと報告しました。

その後、アンワル氏は記者会見を開き「120人余りの議員の支持を得たが、国王は政党の代表と近く面会するので、辛抱強く、国王の決定を待たなければならない」と述べました。

王室によりますと、アンワル氏は自身を支持する議員の総数は報告したものの、具体的な名前は示しておらず、国王は憲法に定められた手続きを順守する」とだけ応じたということです。

マレーシアの憲法では、議会下院の過半数の支持を得た議員が、国王の任命を受ければ首相に就任できることから、国王が報告を受け入れ、政権が交代するのかが焦点となっています。

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