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ベルギーのブリュッセルで17日始まったEUの首脳会議は、初日の協議でイギリスのEU離脱を集中的に取り上げました。

離脱交渉アイルランドの国境の管理の問題をめぐってこう着状態に陥っていて、イギリスのメイ首相はEUや隣国アイルランドの首脳と相次いで会談したあと夕食会でEUの27か国の首脳にイギリスの立場を説明しました。

夕食会に出席したヨーロッパ議会のタヤーニ議長は会見で「メイ首相の話に新しい提案はなかった」と述べ事態打開につながる大きな進展はなかったことを明らかにしました。

ただ「メイ首相からは交渉を進めたいという強い意欲を感じた」とも述べ、離脱後、経済的な混乱を避けるための「移行期間」を現在のおよそ2年から1年延長する可能性についても意見を交わしたということです。

タヤーニ議長は「EUはあらゆる代償をはらってでも合意をしようとは思っていない」と述べ、アイルランドの国境問題など譲れない一線があることを強調しながらも「合意なき離脱」を避けるために遅くとも年内の合意をめざして双方が話し合いを加速させていくことが重要だとの認識を示しました。