形を保った世界最古の沈没船か。
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年10月24日
2400年以上前の古代ギリシャの貿易船が、黒海の海底からほぼ完全な状態で見つかりました。当時の造船技術や交易の様子を知る貴重な発見だと注目されています。https://t.co/MKaGjZCBEC #nhk_news #nhk_video pic.twitter.com/apAJeGGPK9
沈没船はヨーロッパの考古学者でつくる調査チームがブルガリア沖の黒海の海底およそ2000メートルで発見しました。船は全長およそ23メートル、2400年以上前の古代ギリシャの木造の貿易船で、マストが当時のままに立っていて元の姿を保ったほぼ完全な状態でした。
調査チームによりますとこの形の貿易船は、当時のつぼなどに描かれた絵で知られていましたが、実物が形をとどめて見つかったのは初めてです。さらに形を保った沈没船としては世界最古とみられるということです。黒海の海底は酸素がほとんどなく木材が分解されにくかったため驚異的な保存状態につながったと考えられています。
ただ船はもろくなっている可能性が高いため、木材の一部を調査のために採取するにとどめ船全体を引き上げる計画はないとしています。
調査チームの代表は「当時の造船技術や、交易の様子について見方を変えるような発見だ」と話していて、世界的にも注目されています。