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アメリカの予算編成をめぐってトランプ大統領は、メキシコとの国境沿いに壁を建設する費用として、50億ドルを計上すべきだと主張していますが、民主党は、不法移民対策に壁は必要ないと反発しています。

与野党の間で折り合いがつかないまま、今の予算の期限が切れる今月21日が迫っていることから議会の上下両院で暫定予算案の調整を進めていました。

しかし、トランプ大統領は、20日ホワイトハウスで、「国境の安全のためには物理的な壁が欠かせない。こうした責務を果たせる内容の予算案に署名することを期待している」と述べ、壁の建設費用が盛り込まれなければ、予算案の成立に必要な署名をしない考えを示しました。

トランプ大統領が壁の建設に向けた強硬な姿勢を崩さない中、新たな予算案を成立させて政府機関が一部閉鎖に陥る事態を回避できるか、不透明な状況です。

アメリカとメキシコの国境付近には、中米からアメリカへの移住を目指す大勢の移民たちが到着していますが、トランプ政権は不法に入国した人の難民申請を拒否するなど強硬な姿勢を続けています。

こうした中、不法移民対策を担当する国土安全保障省20日、今後は、難民申請をした移民であっても審査の間、アメリカでの滞在を許さず、メキシコに送還すると発表しました。

理由について国土安全保障省は、これまで難民申請をすればアメリカ滞在を認めていたものの、申請をしたまま行方が分からなくなるケースが多いためだとしています。

ニールセン国土安全保障長官は20日、議会下院の司法委員会で「アメリカで行方をくらますことはもうできない。難民に認定されればアメリカは入国を歓迎するが、認定されなければ、彼らは母国に帰される」と述べ、画期的な措置だと強調しました。

しかし、難民申請の審査には一定の時間がかかることから、人権団体からは移民を危険にさらす措置だとして批判の声が上がっています。