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アメリカではトランプ大統領や与党・共和党の議員らが、グーグルの検索結果は自分たちに否定的なものばかりが表示されると主張し、グーグルへの批判を強めています。

こうした中、グーグルのピチャイCEOは11日、議会下院の司法委員会で行われた公聴会に出席しました。

このなかで議員から「『バカ』と検索するとトランプ大統領の写真が表示されるのはなぜか」と問われると、ピチャイCEOは「あくまで関連性や新しさ、人気など200以上の項目に基づいて決まっているだけだ」と述べ、検索結果に政治的な偏向はないと強調しました。

一方、グーグルが中国向けの新たな検索サービスを立ち上げ、中国政府による検閲を容認するような開発が進んでいると報じられていることについて、ピチャイCEOは「現時点ではその計画はない」と否定したうえで、利用者が情報に自由にアクセスできる権利を重視する姿勢を示しました。

アメリカの連邦議会では、先月の中間選挙の結果、野党・民主党が下院で多数派を奪還し、トランプ政権が目指す法案や予算案を成立させるには民主党との協力が不可欠となっています。

こうした中、トランプ大統領は11日、民主党下院トップのペロシ院内総務と上院トップのシューマー院内総務をホワイトハウスに招き、2019年度の予算案の成立に協力を呼びかけました。

しかし、話題がみずからの公約であるメキシコとの国境沿いの壁の建設計画におよぶと、トランプ大統領は、建設費50億ドルを予算に計上すべきだと強く主張し、これに対しペロシ氏らは「不法移民対策に壁は必要はない」と反発して、激しい口論となりました。

この中でトランプ大統領は「国境を守るための予算が議会で認められなければ、私は、政府機関が閉鎖に陥ることも辞さない」と述べ、民主党側をけん制しました。

また、この会談に先立ってトランプ大統領ツイッターで、「民主党が予算案に反対すれば、軍が壁を建設する」と投稿し、公約実現のためには手段を選ばない考えを示していて、来月からの大統領と議会との関係を占う一幕として注目されています。

トランプ大統領は8日、ケリー大統領首席補佐官が年末までに辞任すると明らかにしたうえで、後任の人事について「一両日中に発表するだろう」と述べ、10日までに発表する考えを示していました。

しかし、11日になっても発表はなく、アメリカのメディアは、トランプ大統領が意中にあったペンス副大統領の側近のエアーズ氏に打診したものの、「家族との時間を過ごしたい」という理由で断られたと伝えています。

大統領首席補佐官はホワイトハウスを支える政権の要ですが、トランプ政権下では3人目となり、一部のメディアは「トランプ大統領が忠告を聞かず気まぐれなため、希望者が見つからず人選が難航している」と伝えています。

これについてトランプ大統領は11日、ツイッターに「フェイクニュースはわざと間違ったことを言っている。10人以上もの多くの希望者が首席補佐官のポストを争っている」と投稿し反論しました。

さらに記者団に対し、「後任人事は急いでいない。われわれにはすばらしい首席補佐官が今いるのだから」として、辞任するケリー氏をたたえたうえで、「1週間か、2週間以内には発表するだろう」と述べ、近く発表する考えを改めて示しました。

金融政策をめぐって、市場関係者の間では、失業率が歴史的な低い水準となっていることなどから、FRBは来週18日から開く金融政策を決める会合で追加の利上げを決めるという見方が大勢を占めています。

これについて、トランプ大統領は11日、ロイター通信のインタビューで、来週の会合で利上げを決めるなら「愚かなことだ」と述べて、金利の引き上げがアメリカ経済に悪影響を与えるとして、重ねて強い不満を示しました。

そのうえで、「われわれは貿易で戦っていて、勝利しようとしていることを理解しなければならない。しかし、金融緩和も必要だ」と述べて、中国との貿易摩擦で経済への悪影響も懸念される中、金融政策の面で支援を求めました。

アメリカ経済の先行きに不透明感が強まり、トランプ大統領の利上げに対する圧力が続く中、FRBが来週の会合で、来年の利上げの想定について、これまでの年3回より緩やかなペースに見直すかどうか注目されています。