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 竜王と名人は失冠後に肩書を「前竜王」「前名人」か、あるいは段位かを選択できる規定になっており、羽生の新しい肩書が注目されていた。失冠後、連盟側に意向を問われた羽生は段位である「九段」を希望した。

 将棋界内部には、偉大な功績を考慮して「前竜王」か、引退後に名乗る永世称号を現時点で付与すべきという意見もあったが、羽生は特別扱いを望まなかった。現役棋士として、無冠であることを示す段位「九段」とともに新しい挑戦を始める決断をした。23日、羽生は、今後について「前に進んでいかなくちゃいけませんので」と語っていた。

 「前竜王」の称号には、待遇面や対局でのシードなどで優遇される利点があるが、2014年に竜王を失冠した森内俊之現九段(48)、15年に失冠した糸谷哲郎現八段(30)も選ばず、段位を選択している。

 羽生が段位を肩書とするのは、六段として臨んだ第2期竜王戦7番勝負の第8局で島朗竜王(当時)から初タイトルの竜王を奪取した1989年12月27日以来、29年ぶり。羽生は翌年11月26日の第3期竜王戦7番勝負第5局で谷川浩司王位(当時)に敗れて無冠になっているが、当時は「前竜王」を名乗った。約4か月後の91年3月18日の第16期棋王戦5番勝負第4局で南芳一棋王(当時)からタイトルを奪取してから27年間、常にタイトル名か複数冠を指す「数+冠」の称号を持ち続けた。

 九段は段位の最高位で、現在は現役棋士21人と引退棋士14人が肩書として名乗っている。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/12/21/200540竜王戦 羽生竜王が敗れる 平成3年以来の無冠に)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/16/200538(名刺の肩書は、ただ、「棋士」とだけ記されていた。)