「羽生善治」九段、なぜ無冠に “年齢”と“AIの進化”を指摘する声https://t.co/exwhQ49xyX
— デイリー新潮 (@dailyshincho) 2019年1月17日
平成の将棋界を、「羽生1強」と評することに異論を唱える者はいないであろう。羽生善治九段(48)が初めてタイトルを奪ったのは、平成の初めの年
「とりわけ若い棋士の間では、人智を超えたソフトを使った研究が一般的になっている。コンピューターは瞬時に数億手を読んで正確に最善手を示し、人間の既成観念にとらわれない新構想を提示する。そこから学ぶことが長足の進歩を促したのでしょう」
過去に羽生九段自身もAIの進化について脅威を表明したことがある。
〈ITとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。高速道路を走り抜けた先では大渋滞が起きています〉(梅田望夫『ウェブ進化論』)
この発言は10年以上前のものだが、今起こっている状況を考えれば、まさに慧眼と言えるだろう。
当時、3冠を保持していた羽生九段は、言わば、高速の先頭を突っ走っていたスポーツカー。だが、それから時が経ち、いささか車体に衰えが見えたところ、新型エンジン付きの後続車両が多数、猛追。大混戦となって追い抜かれる……そうした状況が生まれつつあるというワケなのだ。