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アメリカの複数のメディアは5日、民主党クリントン国務長官が関連する慈善団体「クリントン財団」をFBIが捜査していることがわかったと伝えました。


FBIは、クリントン氏が国務長官在任中に財団の献金者に便宜を図っていたとされる疑惑について、関係者に話を聞くなど数か月にわたって捜査を進めているということです。


この疑惑はおととしの大統領選挙中に浮上し、クリントン氏の対立候補だったトランプ氏は「献金者との癒着だ」として特別検察官を任命して捜査するよう要求し、批判を強めました。


トランプ大統領は、その後、いわゆる「ロシア疑惑」でみずからの元側近が訴追されるなど捜査が進む中、クリントン氏をめぐる疑惑についても捜査すべきだと繰り返し主張していました。


クリントン財団」側は疑惑を否定したうえで、「政治的な捜査だ」と批判していて、今後の捜査の行方に関心が集まりそうです。


コラムニストがトランプ政権の内幕を描いたとする本について、トランプ大統領は「うそだらけだ」と抗議し、弁護士が出版の差し止めを求めましたが、本は5日に発売されました。


この本では、トランプ政権で一時「陰の大統領」とも言われたバノン前首席戦略官がトランプ大統領の家族を非難したなどと記されていて、ワシントンの書店では発売後すぐに売り切れるなど話題を呼んでいます。


著者のウォルフ氏はNBCテレビのインタビューで、「トランプ大統領の周りの100%の人々がトランプ氏の大統領としての適性を疑問視している。彼らは『トランプ大統領はばかで、子どもみたいだ』と言っている」と指摘しました。


これに対し、かつてトランプ大統領を「ばかだ」と批判したと報じられたティラーソン国務長官はCNNテレビのインタビューで、「私は大統領の適性を疑ったことはない」と反論しました。


また、トランプ大統領ツイッターで、この本の中でインタビューに応じているバノン氏を「だらしない男で、情報漏えい者だ」と攻撃するなど、波紋が広がり続けています。

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