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保守系のニュースサイト「ブライトバート」は9日、トランプ政権で一時「陰の大統領」とも言われたバノン前首席戦略官が「ブライトバート」の会長を辞任したと発表しました。


バノン氏は先週発売されたトランプ政権の内幕を描いたとされる本の中で、著者のインタビューに対し、おととしの大統領選挙中にトランプ大統領の長男のジュニア氏らがロシア人の弁護士と面会していたことについて「裏切り行為だ」と非難したとされています。


これに対しトランプ大統領は「バノン氏は正気を失った」と激しく批判し、その後、バノン氏は「ジュニア氏に向けた発言ではなかった」と釈明しました。
しかし、バノン氏を資金面で支援してきた有力者からバノン氏は見限られたと伝えられるなど孤立が深まっていました。


保守強硬派のバノン氏は、去年8月に政権を去ったあともトランプ大統領を支持し、ことし11月に行われる議会の中間選挙に向けて与党・共和党の反主流派の候補者を支援してきましたが、トランプ大統領との関係が悪化したことで影響力が低下するものと見られます。


アメリカ議会は、今の暫定予算の期限が今月19日で切れるのを前に、ことし9月までの今年度の予算編成を進めていて、これに合わせて、野党・民主党は、子どもの時にメキシコなどから親に連れられて不法入国した若者を強制送還しないようにする対応策を求めています。


トランプ大統領は9日、超党派の議員と会談し、「たくさんの移民や麻薬がアメリカに流れ込んでいる。われわれは壁が必要だ」と述べたうえで、民主党が求める不法入国した若者への対応策を講じるかわりに、メキシコとの国境沿いに壁の建設を認めるよう求め、公約の実現に重ねて強い意欲を示しました。


アメリカのメディアは、壁の建設にかかる費用について、トランプ政権が今後10年間で180億ドル、日本円にして2兆円に上ると試算していると伝えています。


ただ、民主党は、トランプ大統領がこだわる壁の建設に慎重な姿勢を崩しておらず、暫定予算の期限が切れる前に、今年度の予算がまとまるかどうかは、不透明な情勢です。