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安倍総理大臣は、先月、中国を訪れた自民・公明両党の幹事長と会談し、日中両国の首脳間の相互訪問の実現に取り組むとともに、中国が掲げる巨大経済圏構想「一帯一路」についても個別の案件ごとに協力を検討していく考えを示しました。


この中で、自民党の二階幹事長と公明党の井上幹事長は、先月、中国を訪れて、習近平国家主席と面会したことや、中国共産党との「日中与党交流協議会」で、中国が掲げる巨大経済圏構想「一帯一路」をめぐる協力の在り方などについて提言を発表したことを報告しました。


そのうえで、両氏は「首脳どうしの相互訪問については、中国側の関係改善の機運が相当に盛り上がっているのでこの機を逃さず努力してほしい」と要請しました。


これに対し、安倍総理大臣は「首脳間交流は、政府としてもしっかり取り組みたい。『一帯一路』についての中国側の考え方もかなり整理されてきているので、個別の案件について、日本としてできるものはきちんと対応していきたい」と応じたということです。


会談の後、二階氏は記者団に対し「両国の間でテキパキと問題を話し合える状況になったことは評価すべきだ」と述べ、井上氏は、「関係改善への意欲は習主席からもひしひしと伝わってきたので、協力を進めて友好関係を拡大したい」と述べました。

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