直撃に貴乃花が語った「力士を志す者たちへ学べる角界であるべき」告白した事件の全貌とはhttps://t.co/C3dmwnJ7o9
— デイリー新潮 (@dailyshincho) 2018年1月11日
ついに貴乃花親方が心情を吐露した。そんな親方は相撲協会の臨時理事会前日の12月19日、タニマチを前に今回の事件の一部始終を4時間に亘って語っていた
〈最初に白鵬や日馬富士に誘われたが、貴ノ岩は断っている。すると、今度は手を変えて、恩師である鳥取城北高校相撲部総監督の石浦(外喜義(ときよし))さんから誘わせた。で、恩師の飲み会だと思って行ってみたら、そこに白鵬らもいて、貴ノ岩は“嵌められた”と感じた。貴ノ岩には、なぜ石浦さんがそんな飲み会の場を作ったのか、信じられないという思いもある〉
その飲み会の1次会で白鵬が貴ノ岩に対して説教をし始めたことは報じられている通りだが、
〈貴ノ岩は、白鵬らから“せっかく鳥取城北高校の関係者が集まっているのだから、他の人も呼んだらどうか”と言われて、スマホで複数の人に誘いの連絡を入れていた。すると当然、飲み会の最中にその返事が続々と来る。それでスマホを操作していたら“なに携帯触ってるんだ”となり、一連の出来事が始まった〉
日馬富士はまず平手で貴ノ岩を殴り、途中からカラオケのリモコンを使用しての殴打が始まった。
〈素手で殴る時は平手だけではなく、拳でもやられている。日馬富士は右利きだから、貴ノ岩の左耳付近をガンガン殴ったようだ〉
そして、日馬富士がアイスピックを手に取る経緯は(上)で前述した通りで、その後、ようやく白鵬は日馬富士を外に連れ出した。
〈当日は、照ノ富士も貴ノ岩と一緒に“お前も生意気だ”と言われ、正座させられ、殴られている。照ノ富士は膝が悪いのでわざと正座させられ、日馬富士の暴行を止めようと間に入った時に殴られた〉
事件後の対応についても重要な記述があった。
「貴乃花親方の報告書には、事件後、相撲協会側から“大事にしないよう何度も言われた”と書いてありました」(先の貴乃花親方の支援者)
貴乃花親方のタニマチ(前出)によると、
「親方は事件を把握した後、日馬富士の師匠である伊勢ヶ濱親方と何度もやり取りをした、と話していた。貴乃花報告書にある“相撲協会側”の人間とは、伊勢ヶ濱親方のことを指しているのかもしれません」
〈当初、貴ノ岩は事件について私に隠していた。しかし、10月28日、稽古の時の様子がおかしかったので問い詰めたら、事件のことを明らかにした。ただ、その段階では、貴ノ岩が一方的にやられたのか、それとも現場に居合わせた者全員で殴り合いになったのか分からなかった。だから伊勢ヶ濱親方に連絡したのです〉
「今回の件は私が協会に連絡をします」
と話したというが、実際に彼が協会に連絡をしたかどうかは定かではない。
〈その後、伊勢ヶ濱親方から連絡があり、“今回のことは内々で調べて、表には出さないように”と言ってきた。しかし私は“そんなことでは済まない。ケガの程度が大きすぎる。誰が被害者で誰が加害者なのかはっきりさせなくてはいけない”と返した。伊勢ヶ濱親方は困った様子だった〉
貴乃花親方が貴ノ岩の被害届を鳥取県警に提出したのは10月29日。
〈警察の担当者からは“これを事件として調べていくのであれば、一切口外してはいけません”ときつく言われた。さすがに協会には報告しなければならないので、警察から協会に連絡してもらうことになった〉
鳥取県警が事件について相撲協会に問い合わせたのは11月2日。その翌日、協会が貴乃花、伊勢ヶ濱両親方に電話したことは報じられている通りである。
〈11月4日にはまた伊勢ヶ濱親方から連絡があり、“事件の全容を把握した。お詫びに行きたい”と言ってきたが、すでに警察の捜査も始まっていたので、“警察が調べている”と言って断った。11月11日の理事会では、事件のことは議題にすら上らなかった。その理事会の後、伊勢ヶ濱親方と2人で話す機会があったが、“今回の事件に関して、警察は動きませんよ”と言われた〉