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安保理では20日、パレスチナ問題に関する公開討論が開かれ、パレスチナ暫定自治政府アッバス議長も出席しました。


冒頭、国連のグテーレス事務総長は「深刻な事態に陥りかねない今こそ、関係国の一致した対応が欠かせない」と述べ、緊張の緩和に向けた対話を呼びかけました。


これに対し、アッバス議長は、アメリカのトランプ大統領エルサレムイスラエルの首都と認めたことを改めて批判し、「問題の解決には複数の国が関わる話し合いの枠組みが必要だ」と述べ、アメリカが仲介してきた和平交渉の枠組みを改め、ことしの半ばまでに安保理常任理事国などを含む幅広い関係国が参加した協議の場を設けるよう提案しました。


一方のアメリカのヘイリー国連大使は「アメリカの和平交渉での役割を拒否し、イスラエルと国連に対して懲罰的な姿勢をとるならば、パレスチナの人々は今のままだ。もしイスラエルの首都の問題を脇におき、交渉に応じるならば、人々の生活向上につながる大きな可能性がある」と述べ、パレスチナ側に対して交渉に応じるよう促しました。


安保理には、アメリカのトランプ政権で中東和平政策を担当するクシュナー上級顧問も出席し、和平交渉への意欲をアピールしましたが、双方の主張は平行線をたどり、立場の違いが浮き彫りになりました。

国連の安全保障理事会で20日、演説したパレスチナ暫定自治政府アッバス議長は、ことしの半ばまでに、安保理常任理事国など幅広い関係国が参加し、過去の国際的な合意を踏まえた協議の場を設けるよう各国に協力を求めました。


さらに、アッバス議長は、国連でオブザーバー国家とされてきたパレスチナの地位を格上げし、東エルサレムを首都とする正式な国家として認めるよう支持を求めていく考えを示しました。