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まず物事は二つの側面に分けて考える必要がある。一つは「現象」、そしてもう一つは「潜象」である。前者は目に見える出来事を言い、後者は目には見えないが”その次に起きる現象”として感じ取ることのできる兆しのことを指している。

「森加計問題」あるいは「スパコン問題」、そして「リニア談合問題」。いずれにも収まっているかの様に見えていた疑獄事件のマグマが一気に噴き出し始めている。確かに私自身、今年(2018年)1月前半に入り、財務省幹部からこう耳打ちされてはいた。


「森加計問題は決して終わってはいない。会計検査院が”NO”と明確に判断を下したからだ。これから問題は再燃することになる」

明らかに「次」を見据えた動きになりつつある。


そうした中だからこそ、よくよく見ておかなければならないのが、こうした「官による反乱」の発端となったのが前川喜平・元文部科学次官による”反乱”であったという点なのだ。本邦マスメディアは知ってか知らずかこの点について明確に伝えてはいない。しかし「中曽根」の血脈にはっきりとつながるこの人物が現在の「霞が関の乱」に火をつけた点にこそ、本当は注目すべきなのだ。


なぜか?―――その理由は実は「戦後総決算」を掲げ、表面的には”保守政治家”としての名を欲しい侭にした中曽根康弘・元内閣総理大臣こそ、「これまでのシステム」を支える張本人だからである。だがそこに直結する人物が乱を起こしたということは、要するに「これまでのシステム」と「それを覆そうとするシステム」との間で実は「政体」勢力内部で暗闘が始まり、ついには共食い状態になったことを意味しているのである。

実は上述の「これまでのシステム」が支えてきたのが北朝鮮の”金王朝”なのである。したがって「これまでのシステム」が「あるべき元来のシステム」に戻る以上、北朝鮮の現体制も態度変更を余儀なくされるのである。なぜならばさもないと体制そのものが瓦解へと導かれるからである。米国勢は例によってかなり手荒なやり方で、「北朝鮮勢はシリア勢に化学兵器をわたし、現地で凄惨な事態を引き起こしている」と議論し始めている。そうしたやり方には心理的に抵抗を覚えざるを得ないが、他方においてそこまでしなければ「在るべき姿」へは戻れないほど、この世は蝕まれてしまっているのである。


だが、繰り返しになるが全ては変わり始めたのである。世に「常」ということはない。1980年代前半から泳がされてきた「(それ以降における)これまでのシステム」とその立役者はここから一斉に淘汰されるのである。その数、実に700名ほどと聞く。さらにその周辺にあって表向きの役割を果たしてきた「政体」勢力の含めれば数千人規模で、「これまでのシステムでよろしくやって来た人物」たちが続々と淘汰の渦に巻き込まれることになる。何もかも、である。「政体」勢力だけではない。我が国の経済界・産業界・金融界等でも全く同じである。リーダーシップと表面的に見えていた者たちは一斉に、跡形もなく淘汰されるのである。

七言絶句―安岡正篤墨跡集

睡起偶成

四十餘年 睡夢の中
而今 醒眼始めて朦朧
知らず 日已に 亭午を過ぐるを
起って高樓に向かって 暁鐘を撞く

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#政界再編#二大政党制