https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


ドイツでは、去年9月の議会選挙以降、連立交渉が難航しましたが、メルケル首相率いる中道右派キリスト教民主・社会同盟が、第2党で中道左派社会民主党と大連立を継続することで合意し、今月行われた社会民主党の党員投票でも承認されました。


これを受けて、ドイツの連邦議会は14日、次の首相を選ぶ投票を行い、メルケル首相が賛成多数で再選されました。これにより、ドイツで5か月余りにわたって続いた政治空白はようやく解消され、メルケル首相の4期目の政権が正式に発足しました。


メルケル首相は、2大政党の連立による安定した政権基盤を確保し、今後、EU=ヨーロッパ連合が直面しているイギリスの離脱や難民問題、それにユーロ圏の改革などに取り組むことが期待されています。


ただ、国内では、去年の選挙で躍進した右派の「ドイツのための選択肢」が今後、最大野党として存在感を増し、政府への不満の受け皿として支持を拡大する可能性もあると見られていて、メルケル首相にとっては、国民の不満にどうこたえるのかが大きな課題となります。

去年9月の選挙のあとメルケル首相が率いるキリスト教民主・社会同盟は、当初は政権発足を目指して2つの少数政党と連立交渉を行ってきましたが、交渉が決裂し、去年12月以降は連立相手を第2党の社会民主党にかえて交渉を行い、ようやく政権発足にこぎつけました。


これまで、選挙から政権発足までに最も長くかかったのは、前回2013年の選挙後の86日でしたが、今回は171日となりこれを大きく超えました。


この間、メルケル首相は、暫定首相として国を率いていましたが、次期政権に影響を与えるような長期的な提案や決定は控えていました。


ヨーロッパ安定の鍵を握るドイツで正式に政権が発足したことに、EUのほかの加盟国からは歓迎の声が相次いでいます。