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イギリスでは今月4日、南部ソールズベリーで、ロシアの元スパイが娘とともに意識を失って倒れているのが見つかり、メイ首相はロシア軍が開発した神経剤を使った暗殺未遂事件だとして、14日までに、ロシア側に説明を求めていました。


ロシアが回答を拒否したことを受けて、メイ首相は14日、議会で演説し、「ロシアから回答がなかったことは、イギリスに対する違法行為があったとせざるをえない」と述べ、ロシアの外交官23人を追放することなどの厳しい対抗措置を発表しました。


また、メイ首相は、国連の安全保障理事会で対応を協議するよう要請したほか、OPCW=化学兵器禁止機関に対しても、事件で使われた化学物質に関するイギリスの分析結果を検証するよう求めるとしています。


この事件は今月4日、イギリス南部でロシアの元スパイと娘が意識不明の状態で見つかり、捜査当局は、ロシア軍が開発した神経剤で襲撃されたものと見て捜査しています。


これを受けてイギリスは、自国の市民が他国の脅威にさらされたとして、安保理に緊急会合を要請し、14日午後3時すぎ(日本時間15日朝)、緊急会合が開かれました。


この中で、イギリスのアレン国連次席大使は「ロシアによるわが国への直接的な攻撃か、ロシアが神経剤の管理能力を失っているかのどちらかだ」と述べて、ロシアに事件の責任があると主張しました。
さらに「ロシアは、シリアのアサド政権が化学兵器を使用するのを支持し続けており、化学兵器について異なる基準を持っている」と述べて、ロシアは化学兵器の使用を容認していると非難しました。


これに対して、ロシアのネベンジャ国連大使は、ロシアをおとしめる宣伝工作にすぎないと反論したうえで、「神経剤を含むロシアのすべての化学兵器は去年、OPCW=化学兵器禁止機関の検証を受けている」と述べて、事件への関与を否定するなど、イギリスとロシアの対立が続いています。