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26日行われたドイツの連邦議会選挙は日本時間の27日午前1時に投票が締め切られ、開票が進められています。

公共放送ZDFは、日本時間の午前8時すぎ時点の予想得票率を伝え、それによりますと
中道左派社会民主党が25.8%、
中道右派キリスト教民主・社会同盟が24.1%と、
二大政党が1.7ポイントの差で接戦になっています。

続いて、
環境保護政策を前面に打ち出す緑の党が14.6%、
市場経済を重視する中道右派自由民主党が11.5%となっています。

16年にわたってドイツを率い、国際社会でも存在感を示してきたメルケル首相は政界を引退する意向を表明しており、今回の選挙は、ドイツだけでなく、ヨーロッパの今後を左右するものとして内外から関心を集めています。

選挙ではいずれの政党も単独では過半数議席を獲得できない見通しで今後、本格化する連立交渉は難航も予想されます。

ドイツでは、第1党が単独で過半数を獲得することが難しく、連立政権を組むことが通例となっていて、今回の選挙では、3党以上による連立政権となる可能性が高くなっています。

政策の違いから、連立交渉が難航することも予想され、新政権が発足するまでは現職のメルケル首相が首相の座にとどまることになります。

前回、2017年の選挙後には、メルケル首相が率いて第1党となった「キリスト教民主・社会同盟」が中心となって、自由主義を掲げる「自由民主党」と環境保護を掲げる「緑の党」との間で連立交渉を行いましたが、難民政策などをめぐって意見の隔たりが大きく、交渉は決裂しました。

その後、政権への参加を拒んできた第2党の「社会民主党」との間で新たな交渉を始め、双方の協議は難航の末、ようやく合意に至り、メルケル政権の4期目の発足にこぎつけました。

選挙から政権発足までにかかった期間は、半年近くも要し、過去最長となりました。

前々回の2013年の選挙後も、政権発足までにはおよそ3か月かかっています。

社会民主党首相候補のショルツ氏は、日本時間の27日午前2時ごろ、首都ベルリンで演説し「選挙結果に満足している。大きな成功だ」と述べました。

その上で「多くの有権者が、政権の変化とオラフ・ショルツという名の次期首相を求めて社会民主党に投票した」と述べて、ほかの政党との連立交渉を主導して、政権発足を目指す考えを示しました。

メルケル首相が所属する与党、キリスト教民主・社会同盟の首相候補のラシェット氏は、日本時間の27日午前2時ごろ、首都ベルリンで演説し「接戦となっている。確かな最終結果が出たわけではないが、結果には満足できないだろう」と述べ、厳しい情勢になっているという認識を示しました。

その上で、社会民主党を中心にした左派主導の政権を望まない有権者の声にこたえたいとして「キリスト教民主・社会同盟のもとで政権を発足させる」と述べ、劣勢が伝えられるなかでも連立交渉を主導したい考えを示しました。

第3党に躍進する見通しとなった緑の党首相候補のベアボック氏は日本時間の27日午前2時ごろ首都ベルリンで演説し「ドイツには環境問題に全力を尽くす政府が必要で、それが今回の選挙結果だ」と述べ、気候変動対策を前面に打ち出してきた党の主張が有権者に支持されたと評価しました。

その上で「引き続き闘いを続ける。この国に対する責任を果たしていく」として、新しい連立政権に加わる強い意欲を示しました。

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