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ドイツの警察によりますと、プチデモン氏は25日午前、デンマークから高速道路でドイツの国境を越えたところ、北部シュレスウィヒ・ホルシュタイン州で警察に身柄を拘束されました。


プチデモン氏は、去年10月、スペインからの独立の賛否を問う住民投票を強行したなどとして、スペイン政府からカタルーニャ州の州首相を解任され、国家への反逆行為などの疑いで司法当局から逮捕状が出されていました。


ドイツの警察による身柄の拘束は、EU=ヨーロッパ連合の加盟国の間で結ぶヨーロッパ逮捕状制度に基づく措置で、今後は、ドイツの裁判所がプチデモン氏の身柄をスペインに引き渡す判断をするのかどうかが焦点です。


プチデモン氏は、州首相を解任されたあとベルギーに拠点を移し、去年12月の州議会選挙では遠隔で選挙運動に参加しましたが、再び独立派が過半数議席を獲得したあとも憲法裁判所から州首相の再任を認められず、今月1日、続投を断念していました。

ヨーロッパ逮捕状の制度は、犯罪の容疑者がEU=ヨーロッパ連合の加盟国の間を移動した場合に、国境を越えて逮捕するための仕組みです。
人の自由な移動が認められているEU域内で国境を越えた容疑者の逃亡を防ぐ目的で2004年に設けられました。


ヨーロッパ逮捕状は、捜査を行っている加盟国の司法機関が、容疑者が滞在する国の司法機関に対して送るもので、受け取った国は原則として60日以内に容疑者を引き渡すことが定められています。


しかし、この逮捕状の適用は一部の重大な犯罪に限られ、逮捕状を受け取った国の司法当局が身柄の引き渡しを拒否することも認められています。


EUによりますと、2016年には1万6000余りのヨーロッパ逮捕状が発行されたのに対し、逮捕状をもとに実際に容疑者の身柄が拘束されたケースは5000件余りでした。


プチデモン氏がヨーロッパ逮捕状に基づいて身柄を拘束されたことで、今後はドイツの裁判所がプチデモン氏の身柄をスペイン当局に引き渡すかどうか判断するものと見られます。

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