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大隈重信は、西欧諸国との不平等条約の改正に尽力するとともに、日本の通貨制度を確立し、会計検査院を設立するなど、財政改革や産業政策にも功績を挙げ、後に内閣総理大臣を2度、外務大臣を5度務めた、国民に大変愛された政治家でした。

早稲田大学は、自由で独創的な研究を通じて世界の学問に裨益(ひえき)する【学問の独立】、学理を学理として究(きわ)めるとともに、その応用の道を講ずることによって社会の発展に寄与する【学問の活用】、学問研究の成果を社会全体の利益のために役立て、広く世界に活動すべき人格を養成する【模範国民の造就】という三大教旨を、建学の理念としています。この建学の理念に従って、早稲田大学は創立当初から強く「世界」を意識してきました。創立後間もない1884年に最初の留学生を受け入れたのを嚆矢(こうし)として、清国留学生部(1905年)、国際部(1963年)、国際教養学部(2004年)などを創設しましたし、英語の授業のみで学位取得のできるプログラムの導入(1998年以後)など、積極的に国際交流策を講じて国内の先導的な役割を果たしてきています。

新入生の皆さんには、本学の優れた教育・研究環境を余すことなく活用すると同時に、文化的背景や価値観の異なるさまざまな国の人々と共に学び、議論し、相互理解を深めることで、総合的な人間力を陶冶(とうや)していただきたいと思います。また、それぞれが研究者あるいは高度専門職業人として大成することを目指して、日々の学問・研究に精進することで、新しい価値を創造し未来を切り開くイノベーション力を身に付けていただきたいと思います。そして、本学の建学の理念に象徴される理想を実現するための長い道のりを共に歩んでいく親友やライバルを見つけ出してくださることを、心から希望いたします。

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