なぜか法学部には、誤ったイメージがあるようです。法律の条文をひたすら覚える、といった誤解です。条文を丸暗記する必要はありません。それは調べれば、すぐわかりますから。条文の数は膨大なので、法律の専門家も条文の一言一句を覚えてはいません。
法律には、刑法・民法・商法・刑事訴訟法などさまざまありますが、大事なのは、ある問題に対して、その状況を解決するのに適した法律を見つけ出し、適切な解決を考える力です。社会で起きるさまざまな問題は複雑多様で、日々状況が変化します。条文を丸暗記しても、そうした状況に即して法律を適用することはできません。
法学部では、各法律が対象とする分野や、各条文が想定する状況など、法律や条文の背後にある考え方を学ぶことが中心になります。法学が対象とするのは、個人の生活に関わることから、政治や経済、ビジネス、環境、テクノロジーなど、社会や世界のあらゆる分野に及びます。そのため、今起きている社会問題・国際問題の背景や各分野の最前線について考察することも、法学部の学びとして重要です。法学は、社会や世界を学ぶ学問とも言えます。
世の中で起こるさまざまな問題の原因を見極めて、ルールにもとづき、正義にかなった解決を見いだす力。それを「リーガルマインド」と呼びますが、その力を養うことこそ法学部の使命。法律は、問題解決のためのツールでしかなく、世の中の情勢やそこで起こる問題と併せて学ぶものなのです。
【早稲田大学】法学部生に就職や授業について聞いてみた
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伊藤史隆アナ
d1021.hatenadiary.jp
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